去る10月15日、有明海の海苔養殖の始まりを告げる、「種付け」(海上採苗)が解禁となり、一斉に養殖漁場へと船が出航しました。予定では10月10日に解禁となるはずでしたが、折からの台風19号の接近により5日間延期となりました。本来「種付け」は大潮の期間に行われますが、5日遅れたことにより小潮へと変わる時期に差し掛かりました。潮の動きが顕著な有明海、いつもと違う潮加減の中での種付けで、ちゃんと胞子が網に着床するか、不安視される面もありましたが、海苔の赤ちゃんである胞子たちは、元気に着床し育っています。
今年の九州、8月は雨の日が続きました。日照不足による農作物への影響もかなり出ています。一見必要以上の水量が、川から有明海に流れ込んだような気もしていましたが、実は6月7月は平年よりも降水量が少なく、結局海苔養殖が始まる前までの流入量は、平年の8割ほどにとどまったそうです。これは養殖に必要な栄養塩量にも影響を及ぼしかねず、そういう意味では今年の収量、質に対する不安な面もありました。今回、上陸は免れながらも台風が通ったこともあり、海の中が撹拌されたことで、品質の良い海苔生産に必要な栄養塩量も確保しながら、「秋芽一番摘み」の海苔が育っています。このまま順調にいけば11月15日頃から収穫が始まります。
今年のお正月は、有明海の恵み、香り豊かで美味しさの詰まった「秋芽一番摘み」の新海苔をお楽しみください。
(成清海苔店 成清 忠)
シーズン最初の収穫となる秋芽一番摘みに限定。サクっと噛み切れ、
口解けの良さが特徴の焼き海苔。 |
成清海苔店
一番摘み焼ききずのり |
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一番摘みの海苔を使用。チャック付袋で保存に便利。お餅やおにぎ
りに使いやすい3ツ切りサイズ。 |
成清海苔店
焼海苔(3ツ切り30枚) |
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