カネトシ

 (兵庫県神戸市)


枯木ならでは! 野生の香り

 

 多くの種類が存在する柑橘類の中で、ゆずは珠心胚実生(しゅしんはいみしょう)という育ち方をします。これを簡潔に説明すると、「種から育ったゆずは親と同じ遺伝子を持つ」ということです。平安時代の頃より同じ遺伝子で伝わる樹があるわけですが、現在では2000本ほどしか存在しないそうです。種から育ったゆずの樹は20年経ってようやく実をつけ、200〜300年は生きるといわれます。根を地中深くまで張り、20メートルほどの高さに育った樹に実る「枯木実生ゆず」は、地中から吸い上げる成分が豊かなので、皮がしっかりしていて香り高く、酸味や糖度が高いのが特徴です。
 私たちは、高知県北川村と安田町で代々受け継がれている枯木実生ゆずの森を守りたいという思いから、会社をスタートさせました。古来伝わるゆずの樹に寄り添い、ゆずが持つ本来のおいしさを最大限に生かすために手搾り、無添加でゆず製品を作っています。

(カネトシ 川島 弘明)

高知県の枯木実生ゆずの樹 木なので収穫するのもひと苦労・・・
一般のゆずの樹は…?

ゆずは種から育てるにはとても時間がかかるため、一般のゆずの樹はカラタチなどの台木に接木して栽培されます。接木だと2年目から実をつけるのですが、根が浅いために実生のゆずに比べると味が落ち、また樹の寿命も20年ほどしかありません。


 

 

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