遠藤蒲鉾店(宮城県塩釜市) 本物の練り物作りで開く未来 |
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遠藤蒲鉾店は仙台市と日本三景で知られる松島、その中間に位置する港町・塩釜市で1931年より水産ねり製品製造業を営んでいます。塩釜市は、かねてより魚の水揚げが多く、現在でも市内30数件のメーカーが軒を連ねる全国でも有数の「かまぼこの町」。
2014年1月現在、あと2ヶ月ほどで東日本大震災から3年が経ちます。海に隣接している塩釜市も大きな被害を受けました。松島へと向かう遊覧船乗り場付近一帯は建物の一階部分を覆い尽くすほどの津波が押し寄せ、水が引いた後もしばらくの間は潰された自動車や流されてきた漁船が散乱していました。現在は建物や道路の補修工事が行われ、街並みは一部を除いて震災前の姿を取り戻しつつあります。
幸いにも遠藤蒲鉾店は震災時、地震による建物への被害はあったものの、津波の被害はなく、5月中旬には製造を開始することができました。
当社では現社長である父が、「息子に食べさせることができる物を作ろう」の思いから長男が生まれた38年前より、増量剤、防腐剤、着色料等の添加物を一切使用しない製造に切り替えました。そのため魚肉の比率が多く、煮物や鍋物の具材として、どんなに煮込んでも煮崩れすることなくプリプリとした食感を味わえます。
皆さんにお届けする練り製品は、復興へ向けて日々精進している従業員一同が明るい未来を信じて作ったものです。寒い季節、本場・塩釜の味をどうぞご賞味ください。
(遠藤蒲鉾店 遠藤 哲生)
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