垣根を超えた協同事業3年目の大豆くらぶ
食の現状をナゲくだけでなく、自分たちでやれることはやってみよう、と始めた大豆くらぶ。これが実に楽しいのです。 |
よつ葉の「大豆くらぶ」は3年目の収穫を迎えます。食べものの生産、加工、そして流通、消費の現場が分断され、食べもの本来のつながりが見えなくなる状況が進み、同時に日本の農村から大豆づくりがどんどん消えていこうとしています。そんな現状に対して、日本の食の中心的な作物だった大豆を自分たちでまず栽培して、醤油や味噌、豆腐に加工して会員の皆さんに届けていこう、少しずつでも食べものとしてのつながりを見える形にしていこう、という試みです。 よつ葉の地場野菜の農家、職員が取り組んできた「よつ葉のにんじんクラブ」、そして趣旨に賛同して参加してくれた滋賀県の農家の収穫も合わせて、1年目(2006年)は約4tの大豆が集まり、この大豆をよつ葉がお付き合いをしてきたヤマヒサ醤油とアグロス胡麻郷みそ加工部にそれぞれ加工を委託しました。味噌は今年1月から「大豆くらぶのみそ」として販売、好評のうちに完売となり、醤油も「大豆くらぶのしょうゆ」として今年9月に販売が始まっています。 2年目の昨年は地場農家の作付けも少し増え、約5tの大豆を収穫。醤油は兵庫県養父市の大徳醤油へ、味噌は引き続きアグロス胡麻郷加工部にお願いして、余った大豆はよつ葉の豆腐工場が「大豆くらぶの豆腐」として今年1月、会員の皆さんにお届けしました。育てた大豆が醤油や味噌、豆腐に加工され、実際に届けて食べるところまで「大豆くらぶ」の試みが広がり、進んできたことになります。 3年目の今年は、大豆づくりの呼びかけをよつ葉の会員の皆さんにも拡げ、家庭のベランダや庭でも大豆づくりに挑戦してもらい、収穫できた大豆をよつ葉に届けてもらって、その大豆も一緒に加工してもらおうと考えました。チラシでの呼びかけに約250人の会員の皆さんから申込みがあり、プランターから家庭菜園まで、それぞれの広さに合わせて種大豆をお渡ししました。いくつか頂いたお便りからは、カメムシなどに苦戦されている様子も伝わってきますが、11月の収穫まであと少し、今年の「大豆くらぶ」の大豆が楽しみです。(よつば農産 深谷 真己) |
つくることの魅力に目覚めると食生活もがらっと変わります よつ葉の会員になって5年。それまで朝食はパン派でした。今では完全にご飯と味噌汁になっています。味噌も作るようになりましたが今年は「大豆くらぶのみそ」(ラベルがとても素敵)を注文し、いただきました。まろやかで優しい味でした。そして大豆くらぶの呼びかけに賛同し、初めて大豆栽培に取り組みました。 |
生産に参加することで、初めて見えるものがあります 6月7日に会員さん1組と数名の職員で大豆の種蒔きをしました。前の日が雨だったので、畝がグズグズで芽が出ない所もあり、後から撒き直した所もあったのですが今では一応大豆の畑っぽくなっています。7月、8月の炎天下の中週に1回ですが除草に追われているのですが、毎年の事ながら抜いても抜いても雑草は生えてくるのであまり追いついていません。がAランクの大豆目指して頑張っています。(よつ葉ホームデリバリー 奈良南 中谷) |