トライやるウィークがやってきた!!
(北摂協同農場 柳本 純枝)
生徒たちが最終日に聞かせてくれた感想を紹介します♪
牛は牛!!
春日牧場に高知県の褐毛和種(あか牛)がやってきて1年を迎えました。以前からいた交雑種(F1)と乳用種(ホルスタイン)に加え、日本短角種(赤べこ)と、実に4種類の牛を同じ場所で飼育する牧場となりました。最近では通りすがりに牛の姿に目を凝らす方も見られるようになり、この古河の地域に牧場の存在を認められるようになったのかなと感じます。
先日ニュースでも取り上げられましたが、仔牛価格、特に牛乳の生産に寄与しないホルスタインのオス仔牛の暴落は激しく、昨年夏の競りでは1万円以下がザラでした。その背景にはまずコロナ禍による牛乳と牛肉消費量の低迷と、昨年来の飼料価格のとんでもない高水準の継続です。そう言っている間に今度また上がります。食わせるエサは高価なのに肉にすると安い値段でしか買ってもらえない、完全に周囲の都合だけで、牛という生物の中でも低い扱いを受けているのがホルスタインのオスです。能勢農場の場合、小さな頃は交雑種の仔牛と近い所で育てられていて隣の部屋になったりもするので、牛同士は種別を超えて仲が良くなっていることもあります。種に関係なく人懐っこい仔は懐っこいし、臆病な仔は臆病な1頭の牛でしかありません。それを和牛だから高級で良質な肉だとか、ホルスタインだからダメな肉だとかいうのは、個人的には納得し切れるものではないのです。
という風に長々と書いてきましたが、つまりは牛肉も味の違いがあるだけで、それぞれの良さがあるからどうぞよろしく、というお願いでした。よろしくお願いします。
(春日牧場 阿部 真澄)
地域の公共交通問題
能勢町議 難波希美子
鉄道の通っていない能勢町の公共交通である阪急バスは、東は能勢電鉄妙見口駅を、西は山下駅を起点としています。
先日、東エリアのバスを廃止し、乗合タクシーを運行するという案の説明会がありました。全国的に公共交通はコロナ禍前からも利用者が年々減少していましたが、コロナ禍で大赤字になっています。説明会では、利用者の率直な意見や要望が出てきましたが、「廃止はしかたない」という諦めの空気が漂っていました。
未成年や運転免許証返納者を除いた今の能勢町住民は、自家用車を平均1人1台以上持っています。歩いて10分程の距離でも車を利用している人が大半です。田舎の人は歩かないと言いますが、本当に歩いている人を見かけないのです。反対に、都市に住む知人は70歳になってからは、徒歩・自転車・公共交通を使う!と運転免許証を返納しました。能勢では、免許証を返納する時にはもう歩くことが困難な状態になっている人が多いのです。
携帯電話の普及により公衆電話が無くなってきました。各自が車を持っていたらバスはなくなっていいものでしょうか?移動の自由は、憲法が保障しています。公共交通についての法律もあり、能勢町もそれなりに住民参加型の会議も設けています。
しかし、高速道路は作られるのに、バスは廃止。自動車会社に忖度しているのかと疑いたくなります。日本の平均的家庭のC O 2 排出源の30%は自家用車です。持続可能な社会をめざすのなら、CO2排出量の少ない、健康にもいい公共交通を推進していくべきではないでしょうか。
公共交通を維持させるには、「公共」の理解と意識改革が、必要だと考えます。ここを外し、利用者が少ない!赤字だ!と表面のデータによる議論をしていては、さらなる悪化しかありません。
東エリアのバスが廃止になり、西も極端に減らしていくという案も出ています。皆で支え合う「みんなのバス」をなくしたくないです。
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