(能勢農場 中原 恵一)
(能勢農場 吉田 悦子)
充実した半年間の脱骨研修
脱骨研修の様子
昨年、よつ葉の生産会議の講演で「脱骨研修・第2期メンバー募集」の話を聞いて、「ぜひ参加したい」と思いました。特に豚の枝肉を捌くことに興味があったわけではないのですが、生産現場に関わることの必要性を感じていたのと、現在所属する、よつば農産以外の仲間がどのように働いているのか、まだ知らないことも多かったので、参加して少しでも理解を深めようと思いました。とはいえ、研修がおこなわれたのは、家族と過ごす休日。参加することにやや後ろめたさを感じていましたが、この半年間で得た経験は、大変有意義なものになりました。
そして、包丁の持ち方もわからないうえに、用意していただいた包丁は新品で、豚の肉だけでなく骨まで切ることができるほど鋭い切れ味だったので、自分の手や指まで切り落しかねないという不安もありました。肉に切るための線が書いてあるわけではなく、個体差もあり、毎回同じ形や大きさではないので、骨に包丁が当たるのを感じながら、できるだけ慎重に作業をしました。
YouTubeでスピーディ且つ鮮やかに捌いている動画を見ると、自分でも簡単にできそうな気になってくるのですが、現実は「ウデ」の部分だけでも大変で、3時間掛かってやっと両腕を捌き終えた時には、思いのほか疲れ果てていました。その分、お腹も減っていたので、お昼ごはんのカレーは格別においしかったです。
脱骨の経験はもちろんですが、研修に一緒に参加した、いつもはよつ葉の違う現場で働く人たちと談笑できたことが良かったと思います。僕は最後まできれいに捌くことはできませんでしたが、毎回、食肉センターの皆様が丁寧に修正してくださったのだと思います。本当にありがとうございました。また機会があればぜひ挑戦したいと思います。
(よつば農産 表木 崇)
講師の先生の悲鳴!!
数年ぶりに豚の脱骨研修復活! 即、参加希望! 脱骨を極めたかったわけでもなく、「食肉センターに就職したい」と考えていたわけでもなく、正直、元々は興味本位だったかな?
こんな研修が経験できるなんて、他の職場ではありえなくないですか? 実際商品となる豚を捌かせてもらえるなんて…。食用として育てられた豚を無駄なく扱わないと、と思いつつも、講師の津田さんの悲鳴を隣で何度聞いたことか(汗)。切り損じた部位は、ロースであろうがヘレであろうが、ミンチなどになってしまうのですから・・・。
「私たちが失敗したら、会員さんには高級ミンチが届くね~」と冗談まじりに話しながら、普段はなかなか顔を合わす機会が少ないよつ葉の仲間と作業できることも貴重で楽しく、2週に1度、この歳になって久々にワクワクしながら能勢に通わせていただきました。
講師の先生の悲鳴は度々あがりますが、丁寧で優しいご指導ですよ(笑)。よつ葉スタッフの皆さん、ぜひ参加してみてください。貴重な体験ありがとうございました。
そして、私たちが切り刻んでしまった豚を見て、きっとため息をつかれていたであろう食肉センターの職員の皆さん、商品として出せるように毎回整えていただき、ありがとうございました。色んなことを感じる余裕もないままに終わってしまったように思いますが、よつ葉ならではの体験研修でした。
(連絡会事務局 荒岩 美也子)
農とのマッチング~たくさんの方と繋がりたい~
ぼくもトマトたくさん植えたよ
日本で最初に新型コロナ患者が報告されたのは、2020年1月16日だそうです。 もう丸2年が過ぎているのに、次から次へ新たな株が出現し、不安な生活が続いています。「よつ葉」の企画するさまざまなイベントもすっかり息をひそめ、大手を振って「畑に遊びに来て~!!」とはアピールしにくい状況となっています。
それでも北摂協同農場では、昨年8月、加工用トマトの収穫援農を呼びかけ、会員さんとご家族に加工用トマト畑にお越しいただきました。道具も不要、もぎ取るだけの収穫は小さなお子様から大人まで楽しく体験、たくさん収穫していただきました。数は力なり!! 収穫量も大きくアップし、適期に収穫しきれるか不安だった生産者の安堵の笑顔。広―い畑に分かれ黙々と収穫される方、「ワー! キャー!!」と言いながらトマトをもぎるかわいい手、晴天の夏空と一緒に目に焼き付いています。
毎年開催している9月~10月の芋ほりイベントも、時間と人数制限を設けながらも、途切れることなく開催しました。昨年は本当にたくさんの会員の皆さんからご予約いただきました。決められた区画のみではありますが、畑にしゃがみ込み、老若男女問わず土まみれになりながら、芋ほりを楽しんでいただきました。いずれも1~2時間ほどの作業で、程よい汗が皆さんを笑顔にしてくれていました。
そんな中で「これは!!」思いついたのが「農とのマッチング」でした。農作業を手伝ってもらいたい、楽しく体験してもらいたい農家。一方では畑に行ってみたい、農作業を体験したい、という会員の皆さん。
今、は・や・りのSNSで配信し、タイムリーに呼びかけ、気軽に来てもらう。そんなことを思い描き、現在、取り組み始めています。今は、お試し運用でよつ葉の配送員をはじめとするスタッフの皆に登録してもらい、援農募集配信、それに対応する回答・返信などの作業・運用がスームーズに行えるか、不備が出ないかを確認しながら進めているところです。
もっと気軽に! もっとタイムリーに! 能勢の畑を思い、出会いを深め、農業を通じて繋がっていきたい、とワクワクしています。どーぞ、ご期待ください!
(北摂協同農場 安原 貴美代)
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