5月に予定していた「落花生を育てよう in 能勢」は、昨年に引き続きコロナ蔓延で各行事自粛のため、今年も開催を見合わせました。昨年はしっかり会員の皆様に呼びかけ抽選を行いましたが、開催寸前で取り止めとなりました。残念な気持ちをひきずったまま「今年もか~」と残念に思っていました。そこで、「能勢に来てもらえないなら、自宅で育てて体験してもらおう!」と昨年ドタキャンで私同様、前年に思っておられる当選者の方に落花生の苗をお届けしようと思い立ちました。お電話で確認させて頂き、「やってみよう!!」と回答いただけた方々に、配送センターを通じて苗をお届けいたしました。
すると、会員の方々から苗を受け取った時の様子、植え付け時の事、生育途中の報告などをメールで頂き、またご質問にお答えするなどの楽しいやり取りが有りました。ご家族との写真や感想を送って頂き、私たちの様子も伝えられ、そのワクワク感を嬉しく思いました。以下、会員さんとのやりとりを一部ご紹介したいと思います。
(北摂協同農場 安原 貴美代)
落花生を植えてみよう!
(5月24日)
《京都南産直会員 堀上美充子さん》
《阪神産直会員 有米さやかさん》
育てる途中でいろいろ起こります
(5月31日)
《有米さやかさん》
(6月1日)
《北摂協同農場 安原より》
《有米さやかさん》
(8月24日)
≪堀上美充子さん≫
念願の収穫です!!
(10月26日)
《池田産直会員 八幡あかりさん》
(11月9日)
≪堀上美充子さん≫
(安原 貴美代)
今年もやはり新型コロナウイルスが大きな出来事でした。新型コロナウイルスによる、第1回目の緊急事態宣言が2020年4月に発令して、今まだまだ終息する気配がない。コロナウイルスが発生してから仕事も忙しくなり売り上げも上がっているが、早くコロナが終息してほしいと思う。マスクもせずに、コロナが流行る前みたいに普通に生活したいと思う。
そして、暗いニュースが多い中、食肉センターでは、良いニュースがありました。新しい事務員さんが入ってきてくれました。笹川さんが退職されてパートさんになってからも事務員として仕事してもらっていて、求人出してもなかなか入って来なかったので、今回決まって良かったと思う。事務の仕事だけでなく工場の仕事もいろいろと覚えることが多いと思いますが、頑張って欲しいです。あまり関係ないですが、僕と同い年みたいなので、僕も負けないように仕事頑張って行きたいと思います。
(能勢食肉センター 中尾 清二)
課題は人の確保
今年一年を振り返ってみると、色々大変な一年でもあり、良かった一年でもあります。昨年は、コロナで生産が急激に増え忙しくなりましたが、他団体(学校関係)の注文が激減した年でしたが、今年もコロナの影響はありますが、少しずつ緩和され他団体からの注文も復活し、生産的には順調に日々淡々と製造を行っています。
今年一番のハム工場での問題は、人のところだと思います。何度か応募をしても反応がなく、社員が入らない、パートが入らない前半は、企画で特価を頻繁に行い、スタッフが一団となり時間も延長し生産量を増やし忙しい日々をおくっていましたが、後半は、パートさんの調整等もあり、特価のない週が増えました。
そんな中、やっと2名派遣社員さんが入ってきてくれました。2名とも覚えが早く、順調に育っています。今年もあと2カ月切りました。年内は大きな企画はありませんが、来年は会員の皆様に色々楽しんでいただける企画等を考え、特価も増やして行きたいと思います。これからも宜しくお願いします。
(能勢の里から ハム工場 東山 英伸)
毎年この時期になると、「今年のみかんはどうですか?」と聞かれます。ボジョレーヌーボーの場合、解禁前には毎年『今年は天候に恵まれて美味しく出来ました!』とか『天候に恵まれず不作で厳しい年でしたが、美味しく仕上がりました。』と毎年『美味しい』とメディアが報じているのを見かけます。芸達者にそう言えるといいなぁと思ったり、気持ち悪いなぁと思ったり、そんな目で見ています。
毎年異常気象で厳しい年ばかりですが、出来ることは自分たちなりにとことんやっている自負はあります。それでも美味しくならなかったらしょうがない。人がどんなに頑張っても太陽の力も水の力もない。当たり前のことですが自然の中にずっと身を置いていると改めて思います。人間が真夏のカンカン照りの時に水を撒いても、ちゃんと太陽の光を遮って降り注ぐ雨には遠く及ばないし、樹を光合成させる力もない。それでも樹の健康状態を保ち、美味しいものを作りたいから、みんなでヒーヒー言いながら土づくりや、炎天下の摘果や草刈りなどをしてやっと実りの秋を迎えます。
摘果が早い人もいれば遅い人もいる。草刈りが上手な人もいれば、草刈り機をよく壊す人もいる。老若男女いますが、所詮同じ人間で大差はないです。みんなで美味しい柑橘を作る努力が出来ていれば、みかんの味がどう?と聞かれても胸を張って『今年はこんな味に仕上がりました!!』って伝えるだけでいいのではないかと思います。
ただ、そこには僕たちと食べてくれる人たちがモノとお金の関係ではなく、信頼関係を築かなければ言えない言葉でもあります。自分たちの住んでいる地域のことや信念、活動などは紙面ではなかなか伝えられないことも多く、やはり会って話すことが大事だと思います。コロナの影響でそれも制限されていましたが、自由に動ける頃には農作業ばかりに没頭せず、苦手な情報発信にも力を入れて行こうと思います。
基本的に世間一般の柑橘よりも1サイズ小さいサイズを意識的に作っています。その方が味も濃くて、糖度の高い、酸味もある柑橘になり、僕好みの味になってくれるからです。酸っぱければ追熟すれば酸味は抜けていくから味の幅が持たせることが出来ます。
そして、今年のみかんは雨が多く酸抜けが早まってしまって、糖度は平年並みですが、酸味が比較的少なく水分量も多いので傷みやすいです。酸っぱいみかんが好きな人は物足りないかもしれないし、酸味が苦手な人には好まれる仕上がりです。
(しまなみ耕作会 能勢 賢太郎)
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