新人社員紹介
能勢農場 山口 眞鈴
新入社員として能勢農場で働き始めました山口眞鈴です。
もともと、実家で黒毛和牛の繁殖農家をやっていたので、小さい頃から動物が好きで特に牛が大好きでした。家では手伝いのような形でしていたのですが、繁殖だと、出産してからおよそ10カ月後のセリに出すまでの間のことしか知らなかったので、その先のことも知りたいと思っていたところで紹介をもらったので、まずは一週間研修をしてみることにしました。
最初は、人見知りなのでコミュニケーションが苦手で、人間関係がうまくいくかとか、みんなと共同生活をちゃんとできるかとかがとても不安でした。でも、研修をしてみると、意外といろんな人と話すことができました。なので、黒毛和牛ではありませんが、この能勢農場でいろんなことを教えてもらい、学びながら働いていきたいと思いました。
そして、今までなら逃げてばかりでやろうとしなかったことや、自分ができないと思ってあきらめてしまったことをやろうと思うようになりました。
家とは生活の環境などが大きく変わり、覚えることもたくさんありますが、何事にも逃げずに一生懸命頑張っていこうと思っているので、これからよろしくお願いします。

山口さんと農場の牛
コロナ禍をテコに!!
2020年の冬、春からの移動動物園に向けて準備をしていたところ新型コロナウイルスが発生、大流行しました。
そして4月に緊急事態宣言が発令されたことで学校、福祉施設などの使用停止が要請されました。幼稚園、保育園そしてこども園も対象のため休園。人と関わることが多く、県をまたいでの移動もあるため移動動物園を行うことができず、コロナウイルスが終息するまでひたすらに経費の削減に努めるしかありませんでした。
移動動物園を開催出来ていないので燃料費などの出費は減りますが、エサなどの動物たちの健康を維持するための費用は変わらずにかかるので、可能な限り削減する必要があります。毎年6月頃から、近隣の農家の方々が刈られたあぜ草を許可をもらったうえで回収、業者から購入している牧草の代わりとして与えています。餌代の削減を目的として、今年は4月から取り組み始めました。
毎年頂いている地域だけでは足りないため、隣の地域にも回収に伺っています。今年初めて回収をお願いした農家の方々からも、了承を頂くことができました。そして、丹波市にある春日牧場でも丹波協同農場の畑であぜ道の草刈りを手伝い、それらを回収し、能勢へ移動するときに運んでいます。その結果として毎日大量のあぜ草を回収でき、餌代の削減は成功しています。新鮮な草を与えているためか、いつもより動物たちの毛並みが良くなっている気がします。
普段は移動動物園のため朝から夕方まで出払い、戻ってからは部屋に返してエサを与えています。終わる頃には日も完全に落ちてしまいあぜ草の回収はできません。しかし、あぜ草の方が動物たちにとっていいかもしれないと思い、来年も今年と近い量を回収できるように取り組めないか検討します。
今後コロナウイルスが収束し、幼稚園やイベントなどが再開されたとしても、すぐに移動動物園が開催できるとは限りません。動物園ではいつ依頼が来てもいいように待っています。
(能勢農場・井上貴仁)
野菜教室中断
「よつ葉の野菜教室」も新型コロナの拡大で「非常事態宣言」が出たため、宣言が終了するまで休校としました。4月初めの説明会に5組の方が来られました。1組は夫婦で来られるとのこと。もう1組は子どもさん3人も連れて来られたいとのことで、今回は1組欠席だったのですが、10名ほどのメンバーでにぎやかに始まる予定でした。
ところがコロナの勢いは収まらず、やむをえず2回目の本番から中断となりました。4、5月は農業をやる者にとって大事な時期で、夏場の稼ぎ時に向かってまっしぐらに準備をする時であります。この時期に生徒さんと一緒にやれなかったら、農業のなんたるかを伝えることができないのではないかと心配してしまいます。
夏野菜と冬野菜のサイクル
夏野菜の4、5月を大事な胎動期としたら、6月は成熟期で、7、8月は収穫期となります。今回は成熟期からの始まりとなります。暑い時期の慣れない作業なので、体調に十分気をつけてほしいと思っています。
秋、冬野菜は夏野菜に比べるとトーンが落ちてしまいます。秋冬野菜は残暑厳しい9月の時期に準備するのですが、それでも涼しくなる冬に向かって作るという穏やかさがあります。
夏野菜と冬野菜の顔を思い出してください。夏は光をいっぱいあびたトマト、キューリ、ナス、ピーマンなど、冬は色白でシャイな白菜、大根など、違いがはっきりしています。1年の季節の中で、野菜と農業者はいろいろなことに出会いながら終わっていきます。こんな場面を今年も繰り返します。
今度の日曜日(6月7日)から、野菜教室を再開します。
(ハッピー伊藤農園 伊藤 行裕)