お世話になりました!
北摂協同農場 安田 翔
北摂協同農場の安田です。私は現在、農場の仕事と並行して4月からの独立・新規就農に向けて準備を進めているところです。
農地については1町6反ほど借りることができたため、稲作を1町3反ほどにし、残りは豆類と野菜の栽培を行う予定です。
先日、引っ越し先である能勢町山田の全体集会にも参加させてもらいました。田舎の集落に移住した人はよそ者扱いされて…、なんて話を何回か聞いたことがあったので、不安もありましたが、若かったことや農業をやるということもあり、皆さん歓迎してくれてホッとしました。
「いや~、何年後かはおれの田んぼも頼むわ」なんて言ってくる人の多いこと。若手が少ない山田地区で数年後、私の耕作面積はいくらになるのでしょうか(笑)
話は変わりますが、私は4月から、新規就農と並行して9LDKの広い古民家の一部を活用して、民泊型のゲストハウスを開業する予定です。もともとゲストハウスに興味があったこともありますが、能勢町には気軽に(安く)宿泊できる施設が少ないのです。農薬や化学肥料に頼らない持続可能な農業を身近に感じてもらいたいという想いから開業することにいたしました。
シンプルな部屋ではありますが、全室(3部屋)個室です。また、CS60や酵素水「ZERO」など、農業だけでなく健康や免疫力向上にも寄与するアイテムや情報も取り揃えています。能勢にお越しの際は、ぜひ「安田ふぁーむ」までお気軽にお立ち寄りください!
(www.yasudafarm.net)以上、宣伝でした(笑)
まとめ?ですが、昨年4月に入社し、あっという間の1年間でした。入社前によつ葉グループの説明を聞いて、その理念にとても共感した記憶があります。
夏場は、時には大変な作業もありましたが、農業に没頭できる環境がとても新鮮で楽しかったです。これからも急がず焦らず、ぼちぼちと農業と宿を営んでいきます。短い期間でしたがありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いします。
春の到来
3月の中旬になるというのに、能勢の山々に雪が降り、白い山肌になっています。今年は、2月中旬まで晴れ間の多い暖冬の日々が続き、越冬していた農産物は、いつもより早いペースで育っていました。
この調子で春が来るのかと思っていましたが、2月中旬以降は、ぐずついた天気のせいで、畑が乾く日がない状態となりました。本格的な春が来る前に早めに葉物の播種や定植を終わらせたいと思っているのに、この天気ではままなりません。思いどおりにいかないイライラが募り、うっとうしい日々を過ごしております。
毎年春先は、このような天気になったと思いますが、ここに3年の異常気象の経験は、この気持ちをより強くさせます。春の到来とともにくるこの鬱陶しさの中で、今年は「農業をなりわいとしたい」と言う息子と、どうしたら小農(小規模農家)が農業で暮らしていけるのかを問い、実践するかを考えなければなりません。
特化できる野菜をウリに
長い目で見れば、やはり土作りと畑周りの環境の整備でしょうか。畑の肥料成分を絶やさないために肥えた土にしていくこと。水はけの良い畑にするために溝の整備、雑草、害虫、獣害に対して適切な対応をすること。これらを不断に丁寧にやることが必要だと思っています。
このことを踏まえて、家庭で頻繁に使う野菜と業務で使う方が多い野菜を作り分けながら、少量多品目の野菜を作っていこうと思っています。
ただこれだけでは生き残れないので、特化することができる野菜を探し出し、それを売りとして農園の特徴を出していきたいと思っています。ただしこの特化した野菜を見出すには試行錯誤を覚悟しなければ簡単には出てこないと思っています。
こんなことを考えながら今年は農業をやっていくつもりです。体力が落ちてきているのでそろそろ年貢の納め時なのですがなかなか休ませてくれないようです。
(ハッピー伊藤農園 伊藤 行裕)