生産、流通、消費の関係を地域コミュニティで
8月の下旬から収穫が始まる早生のコシヒカリの稲刈りと同時にスタートした稲ワラ回収は9月、10月と上陸した台風の影響も少なく晴天が続き、久しぶりに大収穫の年となりました。9月に入り、台風前後以外はほとんど雨も降らず、田んぼの回収枚数も100枚を超えましたが11月中旬にはすべて稲ワラを回収。回収本数も600個を超え、5年ぶりの収穫量となり、1年分以上の稲ワラを確保することができました。
ですが今年の秋の天候はどうやら稲作には合ってなかったようで、粒が小さい、カメムシ被害が多いなど、成績がイマイチの稲作農家もいたようで「能勢で40年、米作りしてきたが、こんな出来の年は初めてじゃ」とおっしゃる生産者もいます。まあ考えてみたら昨年は雨続き、今年晴天と、どちらかに天候が偏っていることには違いないわけで、異常気象に変わりないということなのだろう。
一方西日本では晴天が続く中、東日本では9月10月に上陸した台風とそれに伴う大雨により各地で河川が氾濫、長野県、福島県、千葉県を中心に甚大な災害が起きました。今も復旧には程遠く、河川の氾濫で浸水した家屋からは使えなくなった家財が山と積まれ、その光景は東日本大震災を想起させるものとなっています。能勢農場も昨年は9月に上陸した台風21号、そして2日後、能勢町を襲った1時間に120ミリというゲリラ豪雨で裏山が崩れ、台風で倒木した木ごと土砂が押し寄せ、通称ふじ棚モンブラン広場を呑み込み、あわや宿舎まで迫ってきました。他の畜産農家も河川が氾濫、牛舎が1メートル以上浸水し、牛たちも泥水に浸かり回復にはかなりの時間を要しました。農場は以後1か月以上、避難生活を余儀なくされ、土砂の撤去と再建に半年以上掛かりました。
そんな経験から今、東日本で起きている被災、そして日常生活に向けての再生に想いを馳せ、1日でも早い復興を祈願してやみません。それにしても国がこれだけ大変な事態に陥っているというのに政治はというと「お花見騒動」に明け暮れ、災害に対する対応などもどこ吹く風! 地域が復興し、人々が日常生活を取り戻し、元気になることが、経済成長の基礎になると思うのだが、なかなかそうはなっていない。今ほど人々の日常生活と政治が乖離している時代はこれまでにはなかっただろう。
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(能勢農場 寺本 陽一郎)
美味しい物には『ワケ』がある!?
年末恒例年忘れ もちつき大会
日時:12月15日(日)
午前10時ごろ~つき終わるまで
場所:能勢農場 食堂前
参加費:500円(小学生から)
苦しいときこそ「頑張れ!」その一言に感謝
正直、肉体的にもボロボロ、精神的にもクタクタな、本当に大変な時でした。ただ、無我夢中でウィンナーとハムを作っていました。
6月中旬に、佐藤工場長が長期入院となったため、食肉センター本社から、中尾さんに応援に来ていただき、残されたスタッフで、作業を若干変更しておこないました。しかし、僕はほとんど工場長の仕事(作業)をしたことがなく、ちょっとだけ、しかもかなり前にしたぐらいでした。
なので、作業に追われることを見越して、朝6時から仕事を始めたのですが、ウィンナーの充填(生地を羊腸に入れる作業)が全く出来ず、4~5個出来たらすぐに羊腸が破れ、またやり直し。この繰り返しでした。アッと言う間に時間は経ち、スタッフの出勤時間。冷蔵庫を見るとまだ100㎏以上!! どうすんねん!! 責任感とプレッシャーと、できない自分にイライラし、終わったのが13時過ぎでした。それから午後の作業と事務作業に移り、仕事が終わるのは20時過ぎ、そんな毎日を繰り返していくうちに、疲れ果て、自分を見失いそうになっていました。
そんな時、スタッフのみんなに励まされ、また本社の笹川さんをはじめ食肉センタースタッフの皆さんの応援と、産直の方々の励ましの声を頂き、頑張ることができました。
ウィンナー充填も何とか慣れ、朝は6時スタートと仕事量は変わりませんが、午前中の作業が11時半過ぎで終われるようになりました。
あの大変な3か月間を振り返ると、自分にとってはかなり貴重な期間だったと思います。それは、①経験のない作業が習得できたこと、②ハム工場スタッフとの絆がしっかり繋がっているって感じたことです。
仕事は、いくら最新の機械があろうが、手早く技術的に優れていても、一人では何もできません。仕事は、一人ひとりが自分の役割を果たすだけではなく、その中でお互いのスキルを高め合うこと。それには、一緒に働く仲間とのコミュニケーションと絆だと思います。
目標の方向性が同じなら、ぶつかって噛み合わなくても、気持ちが噛み合えば楽しいのです。僕は、そんな仲間との絆で頑張れたと思います。
(能勢の里から ハム工場 東山 英伸)
11月3日 高槻生協まつり
今回の天候 晴れのち曇り
(能勢の里から ハム工場 梅原 弘)
「ごちそう祭」。右側が梅原さん
グルメプラザでイベント出店
地域の活性化に貢献
10月から道の駅の横のグルメプラザでイベント的に出店しました。
今春、川西市議会議員の北上哲仁さんの選挙のお手伝いをしている時に猪名川の道の駅に行き、人が多く集まるここで出店して、よつ葉の商品を宣伝したいと、北上さんに頼みました。
北上さんの友人で、道の駅の横のグルメプラザで会長をされている方を紹介していただき、話をさせてもらったところ、グルメプラザの駐車場の一角を借りて、よつ葉の商品を出店させていただけることになりました。猪名川地域も会員さんが多くいらっしゃるので、地域の活性化につながるように、関係を深めていきたいと思っています。
10月26日(土)、川西産直と一緒に初出店しました。川西産直の移動販売車「しゅんの助号」(写真)を出していただき、一回目としては、いい宣伝になったと思います。
能勢産直も横でテントを張って試食販売、よつ葉のバナナと別院食品の絹揚げを特価価格で宣伝販売しました。よつ葉の自前の工場を中心に、これからも商品を宣伝していきたいし、会員さんの募集もして、よつ葉のファンを増やしたいと思います。
(能勢産直センター 斉藤 直也)
しゅんの助号
能勢産直センター第25期通常総会
原点はクチコミ
10月26日、能勢産直センターの第25期通常総会を、例年通り能勢農場で開催しました。マイナス収支となった決算と、それをふまえての新期事業計画を代表のイムが報告し、株主の皆様からご承認いただきました。
176軒の会員を北近畿産直センターに譲渡した後の25期は、会員数、売上げともに巻き返しを期してのスタートでしたが、9月の台風21号に出鼻をくじかれました。その後も、近隣の産直への応援など、本来の業務以外の仕事が重なり、思うように営業ができない月が続きました。ただ、今年の6月から7月にかけて、新聞折込みチラシのお試しセットが好評を博し、約120軒の申込みがあり、そのうち60軒の入会を得ました。
この期末の会員増を受け、26期は良いスタートを切れました。さらに、猪名川の道の駅に隣接する「いながわグルメプラザ」で、月一度の出店が決まりました。今期はまた、現会員を訪問し、要望や希望を伺うことを考えています。「よつ葉さんの姿勢は理解した上で、あえて苦言を」と、時にご意見下さる会員さんがいらっしゃることを思えば、「よつ葉の原点はクチコミ」というコピーの通り、遠回りのようで、それがよつ葉を知っていただく確実な道であると思います。代表以下職員一同、今後とも業務に誠実に取り込んでいく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
(能勢産直センター 佐々木 千鶴)
新期事業計画を代表のイム(中央)が報告
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