北摂協同農場は能勢町を中心とした農産物を提携登録いただいた地元農家から集荷し、また自らも米や野菜を生産出荷しています。
自分たちの出荷した野菜が、会員の手元に届くまでの状況を思い、出荷基準を確認し、生産物の品質を高めていきたいと前向きに検討しています。
情報過多と思われる近年の状況の中で、生産農家側にもいろいろな情報要求が増えつつあります。何が必要で何が不要かを見極め、互いにわかりやすい物の流れになればと思っています。
電話1本、メール・ワンプッシュで翌日野菜が届けられる便利(?)な物流もあるようですが、生産側にその便利のしわ寄せが及ばないようにまた、会員の皆さんへもわかりやすい物の流れになるような農業生産・物流となること。地域の生産農家が互いに力を合わせ希望ある生産に励める「よつ葉の地場野菜システム」としての取り組みを進めたいと考えています。
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(㈲北摂協同農場 安原 貴美代)
(北摂協同農場)
この度は、多大なるご迷惑とご心配をかけ誠に申し訳ございませんでした。そしてお忙しい中お見舞いに来ていただいた皆様方には、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。去る6月10日、昼の休憩を終え午後の作業を開始した直後、首のつけ根左側後ろに妙な違和感を覚えました。痛いようなだるいようなかゆいような。すると次の瞬間、まるで閃光が体の中を駆け抜けるかのような激しい痛みに襲われ、次第に体の自由も奪われていきました。それでも痛みに耐え作業を続けようと試みてみたものの異常なまでの激痛になす術もなく早々に119番に助けを求め、結果的にドクターヘリで大阪大学付属病院に緊急搬送され治療に1カ月、その後リハビリを2カ月間受けるという病を得て長期にわたり職場を離れてしまいました。病名は、「頸椎脊髄動静脈奇形」。症状は、背骨(頸椎)の中にある血管に奇形があり血流が阻害され出血が生じ脊髄に伸びる神経を圧迫し痛みを引き起こす。さらに四肢、呼吸器系、臓器に麻痺が生じ死に至る可能性も……。いやはや何とも際どいところで命拾いをしたわけで、わずか3カ月で職場復帰を果たせたのは、不幸中の「超幸い」で、強いて言うなら奇跡的と言っても差し支えありませんと後日お医者さんが教えてくれました。麻痺が残った左手も手のひらの動かしにくさは残るものの、全体としては筋力が戻るのを待つといったところまで回復しています。心身ともに回復は順調なのですが、この病気、生活習慣と深くかかわり、再発防止に向け取り組むべきことが多々あり大変なのはこれからですが、緊急搬送など二度とご免蒙りたい。
(ハム工場 佐藤 雄一)
(能勢食肉センター 中尾 清二)
みなさま、こんにちは。北摂協同農場スタッフの安田です。9月も中頃にさしかかりますが、連日の猛暑そして草刈り作業が続き、一同へばり気味であります。
そんな中、9月の最終週から10月初旬にかけてお待ちかねの稲刈り作業が始まります。当農場では晩生(おくて)の“まつり晴れ”という品種を栽培しており、減農薬の田んぼが3枚、無農薬の田んぼが2枚あります。田植え直後の5月後半から7月半ばにかけては何度も手押し式の除草機で田んぼに入り、最強の水田雑草と呼ばれるヒエやコナギと戦っていました。結果は・・・雑草の勝利?とまでは言いたくありませんが、コナギが一面にびっしりと生えた状態で今を迎えております。薬を使わず雑草を抑えるには高い技術が必要であり、まだまだ勉強と経験不足だと感じました。ともあれ稲自体の背丈はやや低いものの、穂はしっかりついており、色づきも良くなってきました。あとは無事に収穫、出荷ができるように機械のメンテナンスをしっかり行っていきたいと思います!
ところで個人的な話になるのですが、私は来春から能勢町内にて新規就農を考えており、その準備も仕事と並行して進めています。地元出身ではない者が新規就農するためには、空き家、農地、機械、倉庫、資金の確保、地元の方との人間関係構築……などなどやるべきことがたくさん。また、私は無農薬での稲作栽培を中心とした新規就農を考えていますが、町内では私の知る限り稲作で新規就農した方は誰もおらず、しかも無農薬で栽培している農家さんもほとんどおりません。なかなか高いハードルです。しかし、今の日本をとりまく農業の現状を少しでも変えていきたい、そして自分自身が納得できるおいしい作物を作れるようにチャレンジを続けていきたいです。この話はまた続編でお届け?するということで(笑)
何はともあれ実りの秋、収穫の秋がやってきました。9月の終わりからは会員さま向けのさつまいも収穫体験も始まります。私もたまに受付をやっていると思いますので、お越しになられた方はお気軽にお声かけください♪
(㈲北摂協同農場 安田 翔)
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