
3月に入って、暖かかったり寒かったり、冷たい雨が降ったり止んだりの日々が続いています。私たち農業生産者は、春分の日が終われば、本格的に動き出さなければならないと思ってはいるものの、この天気では、どうもその気になれない。とは言うものの動き出さなければ……。
畑には、去年の晩秋に植え付けた玉ネギ、実エンドウ、ホウレン草が暖冬に支えられて順調に大きくなっています。幸い鹿の被害も受けなかった。菜の花と合わせてホウレン草の収穫に追われながら、少しずつレタス、サニーレタスの苗作り、コマツ菜、ホウレン草の植え付けを準備しています。4月に入れば、キュウリ、ナス、トマトなどの夏野菜の苗作りや植え付け準備にとりかかっていきます。こうして忙しい夏野菜が始まります。それなのに、この中途半端な気候で、思うように農作業を進められない苛立ちは、憂うつなものです。しかし、季節はめぐりいつの日か天候が安定してきます。
4月からは、野菜教室が新メンバーで始まります。今年は8名の応募があり「やってみたい」との全員の希望を受け入れることにしました。4月から11月までの私の畑に入って、私の作業を共にすることになります。年代による体力差があって同じ作業を同じようにこなすのは、生徒さんには、負担が大きいなとは思いますが、ついてきてほしいと思っています。途中で辞められるのが辛いので無理をしないでください。折りを見て「休んでください」と言うように心がけたいと思っています。生徒間でコミュニケーションをとれるまで、私のコミュニケーション力がためされる時でもあります。
もう一つ、新に「藍」作りを去年の生徒さんを中心に6名ほどでやろうということになっています。それぞれ「藍」に思い入れがあるようです。私は、作ったこともないので、植え付けまでお伝して、その後は、彼らにまかせようと思っています。収穫後も発酵作業他があるようですが、なんとかなるのではないかと思っています。まずは、「植えないとー」というところからスタートです。
もう一つ、新しいスタートがあるかも知れませんが、まだ決まっていないのでお伝えできません。次回にでも書かせてもらいます。
3月は、いやな季節ですが、もう10日もありません。4月に入れば、次のステージが用意されているようです。
(ハッピー農園 伊藤 行裕)

昨年の9月に上陸した台風21号。そしてその3日後に実は能勢町で記録的短時間豪雨(1時間に130ミリ)が襲い、食堂裏の山肌が30mにわたって崩れ通称モンブラン広場が土砂で埋ってしまった。最初は途方に暮れ2次災害の危険もあり、避難生活を余儀無くされ、手付かずの状態でしたが、多くの方々にご協力いただき、今徐々に復興しつつあります。
そしてこれまで30年以上、農場来場者、林間学校など多くの方々の交流の場となってきた広場をリニューアルしています。完成までには今しばらく掛かりますが、とりあえずは4月14日の株主総会でお披露目できるよう現在急ピッチで工事を進めています。完成したら改めて農場だよりでご報告させていただきます。なおよつ葉の会員さん、全国の生産者の方々からいただいた義援金はモンブラン交流広場の復旧工事費用の一部として使わせていただきました。
ありがとうございました。
