現在の起床時間は4時すぎです。顔を洗って身支度し、ご飯を食べる(必ず!)畑につくと肩からカゴを下げ、ハサミでチョキ・チョキ・チョキ。
キヌサヤ、スナップエンドウ、実エンドウ、空豆の収穫をしています。一様に成っている豆を、端から順にとれるわけではありません。収穫はそれぞれの熟期を見極めて一鞘ずつ収穫します。葉っぱの陰に隠れていたり上のほうにあったり、下の方にあったり背伸びしたり、しゃがんだり。
その豆たちは1袋約30前後入れて出荷します。当たり前ですが100袋出荷するためには3千回チョキ、チョキすることになります。4種類の豆だと出荷するには1万2千回のチョキ、チョキです。春になれば毎日です。1時間もすると頭が「ボー」っとしてきて、まだ未熟な豆を収穫したり、葉っぱを切ってみたり集中力が続きません!
それでも、豆好きのこだわりは、朝どりです。朝に収穫された豆類は昼間や夕方に収穫されるものよりもはるかにおいしく!日持ちも良いのです。昼間は28℃になっても朝は10℃前後で肌寒いですが透き通ったさわやかな空気は、眠い目を覚ましてくれます。「今日も元気で頑張らせてもらいますう~!」と田んぼの後ろにそびえる山々に、そのむこうの空たちにいつも挨拶してチョキ・チョキに励んでいる春の季節です。
春は北摂協同農場の株主総会の時期でもあります。昨年4月~翌3月までの営業内容と今期の活動内容報告など株主である農家の皆さんに報告をし、承認いただく会議です。
出席くださった50数名の株主の農家さんは、よつ葉の地場野菜の生産者でもあり、株主総会後は、もはや、秋・冬の作付会議も行われる会議でした。まだ、春野菜が出ているところで夏野菜の出荷もこれからなのに、冬野菜の種まきのことを考え始めなければいけません! 朝ごはん作ったところで、夕食の段取りを考えるようなものですかね???
5月の末にはクラブ活動の一環として農業体験で交流を深めたいと箕面東高校の生徒が36名も能勢の畑にきてくれました。最初は前の子がカエルに驚いて「キャー」と言ったら、その後ろへと「キャー」・「キャーッ!」と伝言ゲームのように伝わり、最後の子は何の「キャー」かわからん状況の大騒ぎでした。時間とともに玉ねぎの収穫もスムーズになり1万本の玉ねぎ収穫を完了してくれました。毎年来てくれる川西中学の職場体験でも9名の生徒が5日間作業に励んでくれ、これまた1万本の玉ねぎ収穫、2千本のさつまいも定植も9名でやりとげてくれました。そんな、にぎやかで忙しい北摂協同農場の初夏はさらに激しく体力を奪う夏に向けての肩慣らしのようなもの。夏に備えて体力づくり。食べるぞ~っ!!!
(北摂協同農場 安原 貴美代)
( 丹波協同農場 近藤 亘)
大麦畑
(能勢農場 吉田 悦子)
(能勢農場 井上 貴仁)
6/17(日)に田植えをすることにした。今頃?
もう能勢は、5月の連休頃から5月いっぱいまでに田植えは済んでいます。今は、青々としたこれから大きくなりますよという苗が元気よく育っています。
私が稲を作ろうとした理由は、3つほどあります。
1つは、私が借りている土地を野菜畑としてやっていましたが、田植え時期を迎えると田んぼ用の水が、溝からあふれ出て畑が水びたしとなり野菜作りに支障がでてくるようになったからです。溝が劣化し水量に耐えられなくなったからです。ここでは、春の野菜作りは無理だということになりました。
2つ目は箕面、粟生間谷で兼業農家として農業をやられている40 代のご夫婦に出会うことができたからです。彼らは住宅に囲まれた一角で、米と麦を作ってその生産物を都市に住む人々と分ち合おうとしておられる方です。
彼らのやり方は、無農薬、無肥料、不耕起というやり方なので、収量は少ないですが収穫物を大切に扱っています。田の立地からそれを選んでいったようです。そうしたやり方で収穫までいけるなら、素人の私でもできそうな手植え、手除草、手刈り、無農薬栽培に付き合ってくれるようお願いしたところ快諾を得、一緒にやることになりました。彼らからいろいろ教わりながらやっていこうと思っています。
3つ目は、野菜作り教室の生徒さんや私とつながってくれた人たちと一緒に作業ができる場を作れるということです。
今さら米作りの原点に戻ったような作業をするのは、いかがなものかと問われそうですが、私の畑をこう利用することが一番、私に合っているのかなと思います。水を入れた畑を耕起しながら、畑作りの感覚とは違うものを感じました。水がトラクターの耕起とともに畑になじんで行く様子が、畑と私が一体になるような感覚にさせました。水があって食べものができるというあたりまえのことに触れさせてもらったひと時でした。
今日は、「代かき」を彼らと生徒さんたちとでやってきました。水が貯ってくれるだろうか、これができなければ、田植えができないのです。
今後も収穫までに問題がいろいろありそうですが、収穫までいけなくてもまた来年、挑戦すればと思っています。
(ハッピー農園 伊藤 行裕)
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