〈2016年 第108便 -2(2016.12.5)〉
【能勢農場から】新人紹介 松本伊史
今年の7月から能勢農場で働いています。農場での生活は今までと違い、男子寮で共同して暮らすことです。18歳で大阪に上京してから、先輩や同僚との共同生活が多かったので、割とすんなりなじめました。
能勢で1週間程してから春日に行き、牛たちの世話をしています。今まで食品加工の分野に25年間携わってきました。畜産の分野との一番大きな違いは、加工はすぐに結果が出ますが、畜産では2年半もかけて牛を育ててト殺してみないと結果がわからないことです。難しい仕事だ、と思いました。良い結果を出すために牛を育てるいい環境をつくるための床そうじや、増体(家畜の体重が増えること)させるためのエサ作り、月齢によって異なるエサの分量など、ただいま勉強中です。
まだ入り口に入ったばかりなので、やることや覚えることは沢山あります。瀬戸田農場との統合もあり、現在、春日牧場には200頭以上の牛がいて、毎日悪戦苦闘の日々を過ごしていますが、元気で楽しく暮らしています。
まだまだ駆け出しで、戦力にはほど遠い存在ではあるけれど、現在57歳。能勢農場では一番歳をとっています。若い先輩たちに、いろいろ仕事のことを教わりながら頑張っています。能勢農場に少しでも貢献できるように、頑張るつもりです。

【能勢春日牧場から】毎日バタバタ
10月の初めに瀬戸田からの牛全頭の受け入れが終わり、春日では牛の頭数が200頭を超えました。今、春日では3人体制で牛の世話や餌作りの作業をおこなっています。
何といっても、200頭以上の牛です。私自身、初めは「200頭に増えたからといって、今までと何ら変わらずいけるやろう」と思っていましたが、大きな勘違いでした。与えるエサの作る量やエサを与える時間、牛によるエサ箱やウォーターカップ(牛が水を飲むもの)の破損の修繕など、毎日バタバタと1日が終わるのが現状です。今後、効率良く作業が回るように改善していくことが課題になっています。見に来てネ
それと今の時期、春日近くの圃場への堆肥散布もおこなっています。今後、春日でも稲ワラの回収できるように、丁寧・確実に堆肥散布をおこない、信頼関係を作っていけるよう、不慣れながらも頑張っています。
仔牛がいた頃と大きく変わった春日牧場を、みなさん一度見に来てください。
(能勢農場 中原 恵一)
【世羅協同農場から】大豆作りに学ぶ
丹波市での2度目の大豆の収穫が始まりました。昨年と同様に大豊作ではなくほぼ平均的な収穫量となる見込みです。今年は5haに400㎏の大豆の種を播きました。
だいたい播いた大豆の85%が発芽して成長し、花が咲いてさやとなり、一つのさやから1~4粒の大豆ができます。麦、とうもろこしも同様に1粒の実(種)を何粒に増やすかが大豆栽培の要です。1粒から30粒の大豆を収穫、出荷できれば、ミッションクリアです。とてもシンプルで分かりやすい仕事です。
もちろん耕し、肥料をあげ、草を刈ったりしますが、そんなことは、当然のことです。何よりも、大豆自身が環境に適応しながら、自然のあらゆるもの(土、太陽、水、微生物などなど)を利用して、他の動植物と競争しなから子孫繁栄のために生涯を費やします。私が寝ているときも、遊んでいるときも、休むことなく働いています。大豆に感謝すると同時に、「自らの日常も少しは改めなくては」と思えればよいのですが。
(世羅協同農場 近藤 亘)


【こども動物園だより】仔牛はかわいいですが・・・
こどもどうぶつえん事業部は、春・秋と移動動物園の盛んな季節です。特に秋は夏の林間学校を終え、9月半ば~12月半ばまでの3ヶ月間、ほぼ毎日移動動物園で幼稚園や保育園・イベント等に行き動物園を開催しています。
私は、子どもと動物が好きなので子どもと動物がふれあう仕事に就きたくて、元々はイルカやアシカのトレーナーを目指していました。専門学校在学中に求人票で移動動物園の仕事を見つけ魅力を感じこの仕事に就きました。毎日動物に囲まれ、冬以外は子どもたちにも囲まれ、動物たちが元気でのんびりしている姿やよく食べている姿、そして子どもたちの笑顔は最高の癒しで私の元気の源で、この仕事をしていて本当によかったと思う瞬間です。
こどもどうぶつえんの畜舎の隣には仔牛の哺育部門の牛舎があります。仔牛といってもこどもどうぶつえんのヤギやヒツジよりも大きい。しかし、やはり仔牛。行動やおぼこい顔、ミルクをねだる顔は本当に可愛い。そんな仔牛たちの現場に今年の春から関わるようになりました。可愛いけれど、仔牛なので病気もするし、1頭1頭エサやミルクの量も違えば病気の対処も違います。
今は能勢農場に在籍していますが、牛の事は恥ずかしながらあまり知りませんでした。正直慣れないし、すごく難しい現場ですが、健康で元気な牛を育てていきたいと思います。
(こども動物園事業部 吉田 悦子)
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