酢はアルコール(酒)が酢酸発酵することで造られます。日本農林規格( JAS 規格)では1リットルの米酢を造るのに、米を40g以上使っていれば米酢と表示することが認められていますが、それだけでは足りないため、市販の米酢は、醸造アルコールも使われます。その目的は、醸造アルコールは廃糖蜜やトウモロコシが原料なのでそれ自体が安価であるし、前もって酒を造る手間が省けるため、大幅なコストダウンにつながるからです。さらに、酢酸菌は酸素を好むため、強制的に空気を送り込んで発酵を早める通気発酵法がとられ、2~3日で発酵完了。1カ月ほどで出荷が可能になる速醸法がほとんどです。