手剥きが生む濃厚ジュース

長崎県南島原市にある長崎有機農業研究会（長有研）の「うまかみかんジュース」は減農薬、ボカシ肥料で栽培した温州みかんの果肉のみを搾り、最低限の加熱殺菌を加えたストレートジュースです。

一般的にジュースに使用される原料みかんは、生食用として出荷することのできない規格外のみかんを皮ごと搾ります。しかし果皮には苦味や酸味、油分や農薬が含まれているので、みかんを皮ごと搾るとこれらの雑味も一緒に残っています。中には更に効率よく果汁を搾るために、薬品を使って果皮を溶かす場合もあります。

そして一度に大量に搾汁した果汁はいったん保管され、出荷の前に再度加熱殺菌をして瓶詰めされます。搾汁時と瓶詰め時の二度の加熱殺菌を行うので、その分風味もビタミンなども壊れてしまうことに。

一方、長有研のうまかみかんジュースは生食用の糖度の高いみかんを、手作業で一つずつ皮を剥いて果肉のみを搾ります。そのため雑味がほとんど含まれておらず、みかんそのものの濃厚な味わいに。そして果肉のみから搾った果汁は保管されず、搾汁後すぐに瓶詰めされるので、フレッシュで香り高い味わいをそのまま保つことができます。

香りが鮮烈で、コクのある濃厚なジュースながらも、すっきりとした後味。まさにこだわり抜いた、うまかみかんジュースをぜひお楽しみください。