龍村美術織物工房見学 (2017/1/27)
母が働いていた織物工場へ
私の母が今から40年前に龍村(当時は中京区壬生にありました)の工場で織師として働いていました。家の事情で城陽に転居したため、仕事は辞めましたが今でも元気です。その時の工場が懐かしくて申し込みました。
1970年頃、壬生の工場には、たしか入口に守衛の方がいらしたことを覚えています。工場の中は織機の音がすごかった。たくさん動いていたんだと思います。
一緒に見学させていただいた娘(紀佐)は、現在、京都嵯峨芸術大学芸術学部染織科で勉強しています。小さい時から絵を書くことが好きで芸術大学に入るために高校まで頑張ってきました。
染織科には3回生の時に変更しました。やっぱり隔世遺伝というか血がつながっていることを知らされるなぁ、と親の私がびっくりしています。
学校では色から染めて自分で織ったりしているようです。私の父も油絵を習っていて、家には父の描いた絵がたくさん飾ってあり、それを小さい頃から紀佐は見て育ちました。
今回の産地交流は、私たち親子にとっては自分たちのルーツを見ているようで、昔から変わらぬ織機を操っている職人さんの姿を見ていると母の偉大さを感じました。
(京滋会員・馬澄 薫)

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