お米キャンペーン 山形産地交流会
生産者と消費者の架け橋として
(よつば農産 横井隆之)
南陽アスクの生産者と会員さん
忘れられない言葉
南陽アスク 黒澤信彦
よつ葉とのお付き合いは、阪神淡路大震災の翌年からで、数えること27年になります。今回の産地交流会を前に、ふと2011年3月11日の東日本大震災によって引き起こされた、福島原発事故を思い出しました。
当時、その原発事故によって東北の農産物は大打撃を受け、取引先のスーパーからは取引停止、お歳暮のカタログからも外され、順調に伸びていた輸出米までもがストップとなりました。これから先どうなるのかと不安になっているとき、「よつ葉のイベントでお米の試食販売をしませんか」という提案をいただきました。
藁にもすがる思いで、大阪に来たのを覚えています。よつ葉の会員さんと直接話をしながら、米の販売や試食をするなかで大変勇気づけられたことや、なかには「東北の米は放射能汚染されているから嫌だ」とはっきり言われたことなどを思い出します。
あれから月日は流れ、今年4年ぶりに産地交流会が開催されました。久しぶりに会員さんと面と向かっていろいろと話しているなかで、「よつ葉にはあって、他のグループにはないものとかありますか?」という私の問い掛けにその会員の方は「生産者に直接訪問することなんて他ではあまりやっていないと思います」と答えられました。
以前の産地交流会で、引率をされていた深谷さんが言っていた、忘れられない言葉があります。「よつ葉のお米は確かな生産者がいて、確かに配達する人がいる。価格だけの価値じゃなく農家の気持ちも尊重する。よつ葉のもうけはなくとも農家と消費者の架け橋でありたい」と仰っていたのを強く覚えています。そんなよつ葉だからこそ、こんなに長くお付き合いできたんだと思っています。
産地交流会のおかげで、いろんな会員さんとも直接お話でき、生産現場の思いを伝えたり、いろんな学びや気づきもありました。これからも、生産者と消費者の架け橋となって、食をつなげてもらえるよつ葉であってほしいと強く願っています。
南陽アスクの渡部さんが米づくりについて説明
熱い想いと人とのつながりの大切さ
川西産直会員 坂田朱美
初めての産地交流会へのドキドキと初めての山形県へのワクワクを抱えて、早朝の伊丹空港に到着。そこにはまるで昔から知っているような参加メンバーとスタッフさんが待ってくれていて、すぐに和気あいあいムードで始まった旅。
山形に到着すると、早速、生産者さんとお会いして、実際に田畑を見せていただきながら交流が始まりました。どこまでも続く広い空と遠くに見える山々、おいしい風…。生産者さんの大きな田畑や育ち始めた稲や大豆の苗を見ながら農業の現状、無農薬栽培を続けるための取り組みや後継者問題、私たちからの質問にも気さくに答えてくださいました。
お待ちかねの夕食会では、美しくておいしい料理に舌鼓を打ちながら、後継者の息子さんたちとも無農薬栽培の現状や問題点を熱く語りあったり、昼食会では男性たちがついてくださったお餅に合わせて、奥さまたちが腕を振るってくださった郷土料理をいただきながら、ご家族や山形について談笑しすぎて、時間が足りないくらいでした。
都会生まれ、都会育ちの私にとってはすべてが新鮮かつ驚きの連続で、〝リアル農家さん〟とこんなに身近で交流できたことはとても貴重な体験となりました。少し高いけど、今では手に入る無農薬・オーガニック商品…。
私たちがそれらを当たり前のように購入できるのは、その裏で生産者さんの想像を絶する努力と諦めない強い想いがあってこそ、そしてよつ葉さんが生産者さんと私たちをつないでくれているからなんだと改めて実感し、やはり熱い想いと人とのつながりの大切さを再認識しました。
参加して本当によかったと何度も感じる3日間でした。こんなにすばらしい機会をつくっていただいて、みなさま本当にありがとうございました。またぜひ(何度でも)参加したいです。
神室産直の大豆畑
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