電力小売自由化勉強会 〜まずは知る事・話をする事〜(2016/3)
ついに始まりました! 電力自由化!よく分からないけど、関電から電気を買いたくない。その思いだけで電力会社を変えようと動き出しましたが、ちょっと待って。電力自由化の目的や仕組みは?数多くある電力会社からどこを選べばいいの?考えると分からないことだらけで、今回の勉強会へ。
勉強会で驚いたことはエネルギー革新戦略の省エネ目標が低いこと。使う電気量は今のままで、「CO2の排出目標を達成するために非化石電源へ!」のうたい文句の中には、原子力発電の稼働ありきの計画が立っていました。
2011年、東日本大震災のあった年、街中の照明は少なく、空調も弱かった。何の不便も感じず、世間もそれを受け入れていたはずなのに…。5年経つとそのことすら忘れてしまうのでしょうか。
自分たちのためなら、環境負荷なんて関係ない。節電は家計のため。より安ければ、どんな電源であってもかまわないと考える人もいると思います。今まで普通に、ごく当たり前につかっていた電気。この電力自由化は、自分たちの使っている電気について、ふと立ち止まって考えるいい機会だと思います。
どうせ人間が生きている限り環境に負荷はかけるし、本当にクリーンなエネルギーなんてありえるの?なんてやさぐれてしまう前に、まずは興味をもつこと、いろいろな疑問を抱き、自ら知ろうと努力して、たくさんの人と話をしていくことが電力会社を変えること以上に大切なのかもしれません。
そして最後に。やさぐれていた自分に周囲の方から救いの声が。「いっそ自分たちで電気をつくればいい!」。私は畜産をやっています。糞尿を利用したバイオマスエネルギーなら、自分たちでできるのではないか。容易にできることではないと思いますが、いつか実現してみたいなと夢見ています。
(能勢農場・古市木の実)
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