【おすそわけ会】集まった温かいお気持ちを具体的なかたちに(2022/4)
集まった温かいお気持ちを具体的な形に
関西よつ葉連絡会 松原竜生
昨年秋に呼びかけた「コロナ禍により苦しむ人たちへの支援」では、皆さんから予想を超える支援金が集まりました。シングルマザーや路上生活者、外国籍の方を支援する団体や子ども食堂、またフードバンクやフードパントリーなど、関西一円で活動する団体を通して、困窮している方々に届けるなか、12月に豊中市庄内の神社で行われた「おすそわけ会」に参加しました。
この会は、地域で無料食堂(現在はテイクアウトのみ)「ごはん処 おかえり」を運営している上野さんを中心に、地元の議員や有志などが集まった実行委員会形式で開催しています。私たちも“よつ葉”のお米を1t近く運び入れ、事前の準備や当日のお手伝いを行いました。
当日は500名分用意したお弁当や物資のセットが2、3時間でなくなるほどの人が集まり、取材のため大手メディアも数社来るなど、注目度の高さがうかがえました。受付でのアンケートは行政と研究者の協力で分析され、地域での必要な支援を考える材料とするそうで、貧困をはじめとする問題が、自己責任の名のもと“面”ではなく“点”となって可視化しにくい状況を踏まえた取り組みだと感じます。
ひとつの成果は、事前にいろいろお話するなかで、“よつ葉”が同じように支援協力を進めていた「とよなか国際交流センター」もこの「おすそわけ会」につながり、多言語での呼びかけと当日対応を行えたことです。この地域で人口が増えてきており、コロナ禍で確実に困窮者が多発している外国籍の方と、何とかつながりをつくるための一歩です。今後も「ごはん処 おかえり」と「とよなか国際交流センター」が協力しての取り組みが続きそうで、“よつ葉”としても関わっていきたいと思います。
このような取り組みができるのも、会員の皆さん、生産者の皆さんの温かいご協力があってのことです。重ねてお礼申し上げると同時に、責任もって今後も継続的な支援を行っていきます。
※当日の写真が一切ありません。報道関係でもない私たちがこのような場でカメラを向けることには抵抗があり、その感性を大切にしたいと思います。文字ばかりの味気ない報告にはなってしまいますが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。
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