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File.20 「アスパルテーム」の安全論争と 遺伝子組み換え食品

全米科学アカデミーが5月に「遺伝子組み換え(GM)食品は安全」という報告書を発表しました。この研究は、50人以上の科学者によって2年間にわたり行われたもので、これまで行われた多くの研究データを評価したものです。実際に動物実験などを行ったものではありません。目的は、GM 食品への批判が高まる中で、それを鎮静化するところにあるようです。

報告書を見ていて人工甘味料「アスパルテーム」の安全論争を思い出しました。この食品添加物は、動物実験などで脳腫瘍が起きるなど、とても安全とは言えないとして、米国では専門家の間でも使用許可取り消しを求める動きが続いています。しかし、多数の安全だという論文もあり、評価は分かれています。

オハイオ大学のラルフ・G・ウォルトン博士がこの論文を独自の視点で分析したところ、面白い結果が出ました。安全性を評価する実験の研究費がどこから出ているかを分析したのです。評価実験は全部で164件行われており、アスパルテームを作っている企業から研究費をもらったケースが74件ありました。その論文はすべて「安全」という評価でした。アスパルテームを作っている企業から研究費をもらわなかったケースが90件ありました。その中で、脳腫瘍などを起こし有害だと評価した論文が83ありました。安全性はおカネで影響を受けるのです。

今回の全米科学アカデミーのケースでも、GM 食品を安全だとした研究者の多くが直接バイオテクノロジー企業にかかわっていたり、バイオテクノロジー企業から支援された組織にかかわっており、客観的な判断とは言えないことが明らかになっています。たとえば、この研究の中心人物であるカラ・レーニーは、モンサント社によって設立された国際食糧農業貿易政策会議に属しています。米国の市民団体の調査によると、研究にかかわった22人中少なくとも12人はモンサント社など多国籍の遺伝子組み換え企業がかかわっている組織に属しています。今回も安全がカネで買われたようです。  

(天笠啓祐)
天笠啓祐さん:
環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表

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