産直の野菜、果物、お肉などを宅配する「関西よつ葉連絡会」-
お届けするのは作る人の想いと、信頼できる食品です

よつ葉のインターネット注文︎
関西よつ葉連合会

File.17 小麦と残留農薬基準の緩和

米国では農薬の残留基準の緩和が相次いでいます。例えば除草剤グリホサートの基準は、飼料で5倍も緩和されました。このグリホサートは遺伝子組み換え作物に使用されていることから、主にトウモロコシや大豆に用いられ、残留しています。しかし、それ以外にもポストハーベスト(収穫後)農薬として、小麦にも用いられています。TPP が成立すれば、当然、日本にもこの残留基準の緩和が強制されることになります。

小麦は、日本を含めて多くの地域で、秋に種子がまかれ春に収穫されます。しかし、カナダや米国北部の寒い地方では、春に種子をまく春小麦の栽培が活発です。小麦から作られる粉は、グルテンが多い順番から強力粉、中力粉、薄力粉と呼ばれていますが、寒いところで育つ春まき小麦は、日差しの強い時期に育つため、強力粉を作るのに最適な品種です。この小麦を食パンに取り入れたのが、日本の製パン業界でした。とくに山崎製パンは、弾力のある白い、長持ちのする食パンを日本の食パンのスタンダードにしてしまいました。そのため、日本の食パン用小麦を北米に依存する体質にしてしまったのです。

フランスパンのようなパンを食パンのスタンダードにしていれば、国内産小麦で作ることができ、いまのようなグルテンの多い輸入春小麦に依存しなくてすみ、その結果、農薬に汚染された小麦に依存しなくてもすんだのです。

米国は、小麦で世界最大の生産量と輸出量を誇っています。日本は小麦の大半を輸入に頼っており、その内約6割を米国産が占めています。2割がカナダ産、2割がオーストラリア産で、自給率はわずか15.6%です( 2015年)。この3カ国に依存している理由は、この3カ国の小麦を組み合わせて製粉することで、毎年同じような品質にして安定させるためです。その結果、農薬に汚染された小麦になってしまいました。ポストハーベスト農薬には、グリホサート以外にもマラソンなど有機リン系殺虫剤がよく用いられています。

TPPを睨み、これから農薬の残留基準が緩和されることが必至です。ポストハーベスト農薬が用いられていない国内産小麦を食べるようにしたいものです。  
  1. <
天笠啓祐さん:
環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表

Copyright © 関西よつ葉連絡会 2005 All Rights Reserved.

SSL GlobalSign Site Seal