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File.15 世界の趨勢から遅れる日本の遺伝子組み換え食品表示

いま、世界の消費者運動は、遺伝子組み換え食品とその表示を中心に動いています。あまりにも知らされていないからです。日本ではどうでしょうか。コンビニで販売されている「メロンパン」を例に見てみましょう。遺伝子組み換えトウモロコシや大豆が原料になっている可能性が強いものに、どんなものがあるでしょうか。見ていくと、糖類、マーガリン、ショートニング、バター入りマーガリン、ファットスプレッド、植物油脂、コーンシロップ、でんぷん糖、加工デンプン、乳化剤、増粘多糖類です。実に多くの原料や添加物に使われていますが、「遺伝子組み換え」の表示はどこにもありません。

米国ではもともと表示制度がありませんでした。そのため表示を求める動きが燎原(りょうげん)の火のように広がり、ついに初めてバーモント州で遺伝子組み換え食品表示が行われることが決まり、2016年7月1日から施行されます。また、消費者運動の高揚を受けてチョコレートメーカーのハーシーや、大手食品企業のキャンベルスープなどが、遺伝子組み換え原材料を使わないことを明らかにしました。

(コンビニで販売されている「メロンパン」の例)
 原材料:小麦粉、糖類、卵、マーガリン、ショー トニング、バター入りマーガリン、
 ファットスプ レッド、こんにゃくペースト、パン酵母、乳等を主要原料とする食品、
 アーモンドプラリネ、食塩、植物油脂、コーンシロップ、モルトパウダー、
 麦麹粉末、でんぷん糖、加工デンプン、乳化剤、膨張剤、香料、
 増粘剤(アルギン酸エステル、増粘多糖類)、イーストフード、酸味料、
 ビタミンC、カゼインNa、安定剤(グァーガム)、着色料(クチナシ、カロチン)、
 (原材料の一部に卵、小麦、乳成分、大豆を含む)

欧州でも動きがあります。EUでは、もともと厳密な表示制度があり、遺伝子組み換え食品は流通してきませんでした。しかし遺伝子組み換え飼料を用いた肉や牛乳、卵などは表示がないまま流通してきました。そのためその肉や牛乳、卵などで「遺伝子組み換え飼料不使用」表示が広がっています。

アジアでも台湾が、2015年7月から厳密な遺伝子組み換え食品表示に移行させ、しかも学校給食から遺伝子組み換え食品を追放するなど、子どもたちの健康や安全を優先する政策に転換しました。ほとんど表示されない日本の遺伝子組み換え食品表示制度だけが、取り残されたままです。私たちは事実上、食品の中身を知る権利も選ぶ権利もありません。       
(天笠啓祐)


天笠啓祐さん:
環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表

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