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2020年『Life』320号 外食に変わってよく売れた「超加工食品」

外食に変わってよく売れた「超加工食品」


この間の自粛生活がもたらした現象の一つに、食生活の変化があります。外食が減少し、家での食事が増えたのですが、一度に大量に購入するため、スーパーで「超加工食品」がよく売れているのです。超加工食品とは、ブラジル・サンパウロ大学の研究者が行った「NOVA 分類」で、グループ4に分類された食品のことです。グループ1は野菜や果実など加工されていない食品、グループ2はバターやハチミツなど少し加工された食品、グループ3はチーズや缶詰などの最低限の加工食品、そしてグループ4が超加工食品で、スナック菓子、カップ麺、炭酸飲料、健康食品など加工度の高い食品のことです。大手食品メーカーが量産する超加工食品は、糖質、油脂を多く含むことが多く、食品添加物が多く使われ、食物繊維とビタミンが少ないのが、その傾向としてあります。

この超加工食品が注目されたきっかけは、食事における超加工食品が占める割合と、がん、死亡率、肥満との関連を調べたフランスの研究が、2018年に英国の医学雑誌に発表されてからです。このフランスの調査は、成人約10万人を5年間追跡したもので、女性が78%を占め、平均年齢が43歳でした。超加工食品を多く食べている人はがんになりやすく、とくに乳がんになりやすく、死亡のリスクが高くなり、体重が増加するという結果が出ました。最大の原因は、貧しい栄養のうえに多種多様な添加物を使っていることです。

自粛で超加工食品がよく売れたということは、日本全体で不健康な事態が広がったと考えられます。それとともに、なるべく手間暇かけて食材から手作りする食事の大切さを、改めて思い知らされました。
天笠啓祐さん:
環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表

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