2020年『Life』240号 “コロナ疲れ”対策?

新型コロナウイルスによる感染症が猛威を振い、いつ終わるか分からない状況になり、「コロナ疲れ」と呼ばれる閉塞感を伴った疲労が強まってきています。
このようなとき、大事なことは、
きちんとした食事をとり、運動を行って体力をつけ、ストレスのない生活を送り、免疫力の低下を避けることです。それが難しい生活環境におられる方も多いと思いますが、少しでも取り組んでいただければと思います。なかでも食の問題は大きく、
栄養バランスを考えたうえで、安全性が高い食品をきちんと食べることが、とても大事です。
今回の新型ウイルスは、感染力が強い上に、最初は感染に気が付かず、やがて毒性を発揮するという大変に性質の悪いウイルスで、それが拡大を招いた理由です。ワクチンも大変に作り難く、恐らくできないと思います。抗ウイルス剤も効果が限定的で副作用が強く、使える人は限られています。そのため最終的には自分自身の体力、免疫力以外に勝つことはできません。
ではどのような食生活が良いのでしょうか。
体力、免疫力を高めるためには、筋肉を強化することと腸内細菌を豊かにすることが基本です。筋肉をつけるには運動に加えて、バランスが良い食事が大事で、とくに蛋白質をしっかりとることです。また腸内細菌を豊かにするためには、バランスの良い食事に加えて、
農薬や食品添加物といった腸内細菌に悪い影響をもたらす化学物質がまったく使われていないか、ほとんど使われていない食材が大事です。食の安全の大切さを、今回の新型感染症は改めて伝えてくれています。

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- 天笠啓祐さん:
- 環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表