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2023年『Life140号』細胞や細菌でのミルクと母乳づくり進む

植物や細胞、細菌を用いたミルクや乳製品、母乳の開発が進んでいます。スイスのネスレ社は、原材料の脱脂粉乳の代わりにアーモンドと大豆を原料とした「ミロ」の販売を開始しており、さらにアーモンドとオーツ麦を原料にした2種類のネスカフェ「アーモンドラテ」「オーツラテ」の販売を開始しました。これはまだ、動物由来を植物由来に変えただけです。

いま競争が激化しているのが、細胞培養や精密発酵でのミルク作りです。あるイスラエルの企業は、細胞を培養して作った乳脂肪を用いてヨーグルトを作成しています。同じイスラエルの別の企業は、乳腺上皮細胞を培養して母乳を開発中です。

乳や乳製品、母乳づくりで注目されているのが、精密発酵技術という細菌に製造させる技術です。ある細菌を、特定の成分のみを生産するように遺伝子を改造して、その細菌を水や栄養素、糖などを加えた発酵タンクで増殖させて、生産するものです。米国の企業がこの方法で乳たんぱく質を作りました。それを用いたアイスクリームやチーズがすでに販売されています。

まだ日本では登場していないものの、米国などでは母乳のように赤ちゃんに飲ませるものまで開発されており、安全性が確認されない状態で市販が進んでいる現実は、とても憂慮されるものです。
天笠啓祐さん:
環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表

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