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2022年『Life』260号 ゲノム編集が鶏の世界を変える!?

ゲノム編集が鶏の世界を変える!?



イスラエルの企業が、ゲノム編集技術を用いて、雌の卵には影響がなく、雄の卵だけ孵化できないようにして、雌だけを誕生させることを可能にしました。その鶏から生産される卵の販売が始まりました。これまで採卵鶏では、雄で誕生した鶏の雛は、基本的にすべて殺処分されてきました。これがアニマルウェルフェアに反すると批判されるなか、ドイツでは今年から、雄の雛の殺処分が禁止されました。このことがゲノム編集技術の導入を加速させたのです。 

この鶏の誕生は、ヨーロッパで大きな議論をもたらしました。この卵がヨーロッパに輸出される可能性が強いからです。欧州委員会はこの卵を口実にゲノム編集食品について、安全審査も表示もないまま流通を認める動きを見せているため、農民団体や環境保護団体などから批判が出ています。

日本でも広島大学の研究者が取り組み、ゲノム編集技術を用いて、イスラエルの企業より前の生殖細胞の段階で雄になる遺伝子を壊し、生まれてくる鶏をすべて雌にする技術を開発しました。ゲノム編集技術は、標的とする遺伝子を壊す技術です。しかし、標的外の遺伝子の破壊や、大規模な遺伝子の変化が起き、生命体に何が起きるか分かりません。しかも遺伝子ですので、受け継がれていくことが多いのです。卵の安全性が懸念されます。

天笠啓祐さん:
環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表

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