本当に子ども向け? 市販の清涼飲料
スーパーやドラッグストア、コンビニを時々のぞいて見ていますが、いつもその商品の種類の多さにびっくりします。このような店舗での販売される加工食品の目玉商品は、相変らず清涼飲料です。それでも、この間、コロナ禍で清涼飲料の売り上げは落ち込んでいるそうです。特に減少しているのが自販機での販売だそうです。2013年をピークに、ただでさえ減少傾向だったのが、この間、急激に落ち込んでしまいました。そのためメーカーは、自販機での落ち込みをカバーするため、ドラッグストアとネット販売に重点を移行させているということです。
同時に、飲料の多様化が図られ、乳幼児など子ども向けの清涼飲料が登場し、種類も多く、多様なものが販売されるようになりました。特に多く並んでいるのが、「明治それいけ!アンパンマン」シリーズですが、それ以外にも、さまざまな企業の商品が並んでいます。
その子ども向け清涼飲料の表示を見てみると、中身は通常の大人用の清涼飲料とほとんど変わりません。ほとんどのものに食品添加物が用いられており、甘味料、香料、乳化剤、安定剤がよく使われており、味や舌ざわりを人工的なものにしています。野菜や果実、茶葉は輸入されたものが大半で、農薬汚染が懸念されます。輸入果汁の場合、ほとんどが濃縮還元です。いったんペースト状にして輸入し、日本で果汁に戻す方法ですが、ペースト状にした際に成分に変化が生じてしまいます。スーパーなどで並ぶ子ども向け清涼飲料は、子どもたちには向いていません。味蕾が育つ時期の子どもたちに、自然な味、本物の味を味わってもらうことがとても大事です。
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