ゲノム編集魚が相次いで販売される
ゲノム編集魚の販売が12月6日から始まりました。肉厚のマダイと成長を早めたフグです。これらの魚を養殖し、販売しているのが、京都大学内のベンチャー企業リージョナルフィッシュ社です。この企業は、NTTドコモ、奥村組、岩谷産業と共同で、最適なエビの養殖方法を探る実証実験を開始しています。また同社の養魚場がある京都府宮津市は、このフグをふるさと納税の返礼品としました。
さらに、すしのチェーン店スシローや京樽、海鮮三崎港などを傘下に持つFOOD&LIFE COMPANIES が、このリージョナルフィッシュ社、ゲノム編集技術の拠点研究所のプラチナバイオ社と共同で、ゲノム編集魚での共同開発に乗り出すと発表しました。プラチナバイオ社は、広島大学ゲノム編集イノベーションセンターが中心になって作ったベンチャー企業です。
九州大学大学院アクアバイオリソース創出センターが、佐賀県唐津市にある養殖場で開発している、攻撃性を抑え養殖しやすくしたサバの開発を進めており、今春から実際に商品化できるかの評価を始めます。長崎市にある国立研究機関の水産研究所まぐろ養殖部もまた養殖しやすいマグロを開発し、すでに魚を誕生させています。
これらのゲノム編集魚は、いずれも異常を常態化した、病気か障害をもった魚です。とても食品になるようなものではありません。しかも、安全性は確認されていません。現在のところネット販売だけですので、一般の市場に出回ることはないものの、外食で使われ始めると、知らないうちに食べることも考えられます。
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