産直の野菜、果物、お肉などを宅配する「よつ葉ホームデリバリー」-
お届けするのは作る人の想いと、信頼できる食品です

よつ葉のインターネット注文︎
関西よつ葉連絡会

2021年『Life』410号 ゲノム編集魚の養殖・出荷がまもなく始まる?

ゲノム編集魚の養殖・出荷が
まもなく始まる?



今年に入り早々から、厚労省によるゲノム編集魚の承認に向けた動きが始まり、その検討が7月に終了しました。これはリージョナルフィッシュ社が養殖や販売を目指す「肉厚マダイ」の承認に向けた動きで、マスメディアも間もなく市場化されると報道しています。

この会社は京都大学内にあるベンチャー企業で、立ち上げたのは京都大学の木下政人准教授と近畿大学の家戸敬太郎教授で、二人はいずれもゲノム編集技術を用いて成長が早い「肉厚マダイ」を開発してきました。木下准教授は同じ技術で肉厚トラフグも開発してきました。一方、家戸教授は養殖しにくいサツキマスなどの養殖技術を開発してきました。これとは別に、九州大学農学研究院附属アクアバイオリソース創出センターの大賀浩史特任助教もまた、ゲノム編集技術を用いて養殖しやすいマサバの開発を進めていますし、その他に養殖しやすいマグロの開発も行われています。いずれもゲノム編集で攻撃性を抑えたものです。

このようにゲノム編集魚の開発は活発で、政府はこれらの魚に関して、環境影響評価も、食品としての安全性評価も不要であり、表示も不要としています。すなわち通常の魚と同じ扱いで養殖や販売を認めているのです。しかし、これらの魚は、遺伝子を改造した安全性にとても不安があるものです。まもなくマダイが流通します。それ以降、魚の種類も増えていきそうです。当面は、確実にゲノム編集していないマダイを食べるようにしてください。

天笠啓祐さん:
環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表

Copyright © 関西よつ葉連絡会 2005 All Rights Reserved.

SSL GlobalSign Site Seal