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2021年『Life』130号 脱炭素社会は、環境破壊社会?

脱炭素社会は、環境破壊社会?




福島第一原発事故から10年がたちました。歳月の経過とともに市民の間で放射能への警戒感は、徐々に薄れてしまいました。放射能の影響が出るのはこれからだというのに。それを利用して再び原発稼働へ向けた動きが作られています。

政府はいま脱炭素社会とデジタル社会を一体化して進めており、そこにはコロナ禍も利用されています。脱炭素社会というと聞こえはいいのですが、その柱のひとつがその原発再稼働です。電気自動車導入も図っています。その電気は結局、原発に頼ることになりかねません。脱炭素社会を目指すというのに、プラスティックの大量消費は続いており、廃棄され海洋汚染を深刻にしています。そのプラスティックの原料はどうするのでしょうか。
 
もう一つがデジタル化による省エネ社会です。省エネという言葉は聞こえがいいのですが、決して省エネにはなりません。AIを利用して社会全体で用いるエネルギーの効率的利用を図ろうとしていますが、そこに経済成長を絡めているからです。AIには電気や電池が必要で、電池には大量の希少金属が必要になり、資源多消費時代をもたらすことになります。また、一気にデジタル社会化を進めるために、コロナ禍で進んだオンライン化をさらに促進しようとしています。脱炭素社会は、経済優先と一体化している限り電気を必要とし、結局、資源を浪費し、環境を悪化させることになるのです。




天笠啓祐さん:
環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表

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