産直の野菜、果物、お肉などを宅配する「よつ葉ホームデリバリー」-
お届けするのは作る人の想いと、信頼できる食品です

よつ葉のインターネット注文︎
関西よつ葉連絡会

2021年『Life』290号 化学農薬から遺伝子農薬へ

化学農薬から遺伝子農薬へ



今年、農薬の再評価が始まります。一つ一つの農薬について、これまでの基準で良いか、全面的に見直すもので、4月21日に農水省の農業資材審議会農薬分科会で、その方向が示されました。

これまで農薬の安全性に関しては、製造企業による評価に依存しており、客観的評価が行われてきませんでした。今回の見直しで、これまでさまざまな研究者が発表した学術論文の評価も取り入れ見直すとしています。多くの科学者が行った農薬による発がん性などの毒性評価が取り入れられれば、規制はかなり厳しいものになるはずです。しかし、農薬企業の反撃も強く、規制が進むかどうかは未知数です。規制の焦点は、ネオニコチノイド系殺虫剤とグリホサート系除草剤になります。いずれも毒性が強いことで知られていますが、日本では規制が進んでいません。
 
もしこれらの農薬の規制が進んだとしても、新たな問題が浮上しています。それが遺伝子農薬で、いま化学農薬に取って代わろうとしています。なかでも開発が活発なのが、RNA 農薬で、殺虫剤や除草剤として使われようとしています。これは虫や植物の遺伝子を壊し、生きられないようにするものです。例えば昆虫には、アポトーシス(突然死)遺伝子があります。その遺伝子の働きを抑えている遺伝子を壊すことで、突然死をもたらすという農薬です。人間にも類似の遺伝子があります。このRNA 農薬が人間の体内に取り込まれることを考えると、ぞっとします。

天笠啓祐さん:
環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表

Copyright © 関西よつ葉連絡会 2005 All Rights Reserved.

SSL GlobalSign Site Seal