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2018年『life』30号 遺伝子組み換え鮭がやってくる


遺伝子組み換え鮭がカナダで流通していることが明らかになりました。これまで遺伝子組み換え食品で流通しているのは作物だけでしたが、初めて動物食品が食卓に登場したことになります。この鮭を開発したのは、アクアバウンティ・テクノロジーズ社という米国の企業で、同社は2017年8月に、この鮭の出荷量が上半期(1~6月)に4.5トンに達したと発表しました。同社は事実上モンサント社の傘下企業です。

同社は、『赤毛のアン』で有名なカナダのプリンスエドワード島にある施設で、この鮭の受精卵を大量に生産しています。この受精卵をパナマに移送して養殖し、切り身に加工した後、再びカナダに輸入し市場化しました。カナダでは表示なしで販売できますので、消費者は何も知らずに食べていたことになります。

この遺伝子組み換え鮭はどんな魚なのでしょうか。絶滅危惧種に指定されているアトランティック・サーモン(大西洋鮭)に、2メートル大と巨大になることから“キングサーモン”と呼ばれるチヌーク・サーモンの成長ホルモン遺伝子を導入します。さらに、1年中成長ホルモンを分泌するウナギに似たゲンゲと呼ばれる深海魚の遺伝子を合わせ導入して作られています。

通常、冬の寒い時期は成長ホルモンが分泌されず成長が止まるため、成魚になるには3年かかりますが、遺伝子組み換え鮭は1年半で成熟します。2倍のスピードで成長するため、回転率を上げて付加価値をもたらしています。3年間養殖しますと、通常の鮭の20数倍の大きさになるお化け鮭です。
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天笠啓祐さん:
環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表

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