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2019年『life』30号 プレハーベスト農薬と輸入小麦汚染


最近、プレハーベスト(収穫前)という農薬の使い方が増えています。日本でも農薬メーカーが盛んに宣伝して、使用量増加を図っています。とくに盛んなのが、米国やカナダの穀倉地帯です。大規模な農地ですから稔り方にばらつきがあります。そこに除草剤を撒いて枯らし機械で刈り取りやすくします。一斉に簡単に収穫できることから広がっていますが、残留農薬量もけた違いに多くなります。

このプレハーベスト農薬で最も使われている除草剤がグリホサートです。この農薬は、遺伝子組み換え作物に用いられる除草剤でもありますが、植物をすべて枯らすことから、公園や校庭などでも使われています。日本でも、一般市民向けに、ホームセンターやスーパーなどでも山積みして販売されており、最も売れている除草剤でもあります。

米国やカナダでは、その使用量がうなぎ上りに増え続けたことから、農家の健康が脅かされると同時に、食品への残留が増え、健康被害が一般消費者にも広がっています。特に深刻なのが発がん性であり、加えて妊娠している女性や子どもに対する神経障害などの影響です。

日本政府は、この間、グリホサートの食品での残留基準を緩和しました。特に目立つのが、米国でよく使用し残留値が高い作物です。小麦、大麦、ライ麦などの麦、そば、小豆類、トウモロコシ、テンサイ、綿実、ナタネなどです。

私たちが検査を行いますと、とくに残留が目立つのが輸入小麦です。輸入小麦は通常、米国産・カナダ産・オーストラリア産が混合され製粉されます。危険な外国産を避けて、国産で、農薬を使っていないか、可能な限り使用を抑えた小麦を使ったパンやうどんなどを食べるようにしましょう。
天笠啓祐さん:
環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表

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