2018年『life』260号 人気のチョコ菓子の食品添加物

子どもたちが良く食べるお菓子だから、安全なものを
コンビニなどでロングセラーになっているお菓子の一つにL 社のチョコレート菓子「○×△」があります。チョコタイプで原材料、食品添加物に何が使われ、何が問題か見てみましょう。これには、ショートニングが使われているためトランス脂肪酸の問題がクローズアップされたことがあります。表示がないため、どの程度含まれているのか、いまだに分かりません。
原材料でさらに気になるのが小麦です。
輸入小麦に間違いありませんので、
残留農薬の問題があります。特に今問題になっているのが、プレハーベスト農薬で、
発がん性があるグリホサートを使用していることです。プレハーベスト農薬とは、収穫直前に小麦を枯らして収穫しやすくする農薬です。
遺伝子組み換え作物由来の原材料・添加物に植物油脂、でん粉、ショートニング、カラメル色素、乳化剤があります。食品添加物で特に安全性で気をつけなければならないのが
カラメル色素です。カラメル色素には4つの作り方があり、1つ目は糖類を加熱して製造する従来の作り方で安全です。糖類に亜硫酸を加えて作る2つ目は危険なので日本では禁止されていますが、
3つ目と4つ目の2種類の作り方にも問題があります。アンモニウム化合物が用いられていて、この化合物が変化して
発がん性が疑われる物質が作られるのです。現在、
日本で出回っているほとんどのものがこの3つ目か4つ目を使用し、この場合もそれと思われます。これだけ問題があるお菓子を、子どもたちはよく食べているのです。
※ よつ葉の商品に使用しているカラメル色素は、1つ目の安全な作り方のもののみです。
原材料・食品添加物
チョコレート菓子の原材料:砂糖、小麦粉、植物油脂、カカオマス、でん粉、ショートニング、乳糖、全粉乳、全卵、ホエイパウダー、脱脂粉乳、クリームパウダー、食塩、ココアパウダー、ココアバター/ 膨張剤、カラメル色素、乳化剤(大豆由来)、香料
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- 天笠啓祐さん:
- 環境・食品ジャーナリスト。市民バイオテクノロジー情報室代表。
「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」代表