次々に登場するフードテック
農業や食料生産の在り方が、様変わりしそうです。ゲノム編集技術を用いた食品では、トマトに次いで、マダイやフグまでも承認され、まもなく市場化されます。魚ではさらに海老やマグロ、サバが開発されており、作物では稲、小麦が開発されています。昆虫食の市場化に向けてコオロギの開発も進められています。このように次々とゲノム編集食品が市場化に向けて動いており、その急激な展開は驚くばかりです。
培養肉の開発も本格化し始めました。食肉企業が相次いで乗り出しており、畜産業も開発に乗り出しました。大阪に誕生した培養肉開発の企業は、もともと臓器や組織を作り移植する再生医療の研究に取り組んでいるベンチャー企業が、懐石料理店のオーナー料理長と組んで設立したものです。
培養肉とは、牛や豚の細胞を培養してステーキやハンバーガーなどを作るものです。細胞を培養すると平面で広がっていくため、立体構造作りが課題になってきました。そこに再生医療の技術を応用しようというのです。細胞を培養しただけでは美味しくないため、多様な部位の細胞を用いたり、調理の仕方や調味料に工夫をしなければなりません。そこで懐石料理店と組んだようです。
このような先端技術が生み出す食品を「フードテック」と言い、いま農水省が推し進める食料政策の中心にあります。いずれも安全性は確認されておらず、まともな食品とはとても言えません。
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