よつばつうしん

2016年9月号(No.066)

 
〈高槻〉高槻地場農産組合 〈能勢〉伊藤行裕さん

異常気象という言葉はもう聞き飽きているほど、最近良く耳にする言葉です。猛暑、ゲリラ雷雨、記録的大雨、洪水、竜巻、日照不足、寒波、記録的な積雪などなど…。天候不順に悩まされ、全国的に農作物の状況が悪く、年々農業をする環境が厳しくなってきています。そんな中、よつ葉の会員さんに呼びかけて始まった「よつ葉の野菜づくり教室」は能勢で3年目、高槻で2年目を迎えています。参加される方も増え、毎週日曜日の作業を心待ちにして、野菜づくりを楽しんでおられます。夏野菜の収穫最盛期を迎え、猛暑の中を元気で頑張っている両教室からの近況報告です。

    (本紙編集委員/よつば農産・笹川浩子)


本線落としたらセロテープ


左端が伊藤さん
 今年は4名の新入生である女性陣と去年の生徒さん4名の8名の方々でやっています。
 農業は、肉体労働ですので体力を使う作業が中心です。播種、定植、収穫、整枝とかはあまり体力を使いませんが、畝作り、除草、土寄せとかは体力を要します。
 どんな作業をしてもらったら新しい生徒さんたちの体力と気持ちがもつのか考えながら今日の作業を決めています。今年は、あまり無理な作業をしてもらわないほうが長続きするのかなと思っています。
 今年は、キューリ、ミニトマト、ナスの整枝を教えてほしいとの要望がありましたのでそれを中心に教えていました。
 キューリは、下から数えて5本目までわき芽を落とすこと、本線を間違っても切らないこと。ミニトマトは1本支立てをするので、本線を残しながらわき芽を落として行くこと。ナスは3本支立てにするので残す枝の決め方など教えていました。
 「本線は絶対に落とすな、落としたらセロテープで止めてもらう」と冗談を交えながら楽しくやっています。
(ハッピー伊藤農園・伊藤行裕)

老後の楽しみづくり


右から2番目が森下さん
 農作業は未経験。野菜作りは失敗ばかり。年は古希。この私が4月から伊藤先生の農業教室に参加しています。朝8時からなので自宅の夙川を6時30分に出ます。昼までの作業。土壌作り、畝作り、草取り、マルチ敷き、ネット張りなどの肉体労働ですが皆でやると意外に楽しい。整枝や誘引などの剪定は実践で教えていただくと分かりやすい。おいしい空気のせいか、太陽の光を浴びるせいか心も体も元気になり、家に帰って「ぐったり」と思いきや、早速実践したくなり庭に出てしまいます。
 食は生きる原点だと思います。取りたての野菜ほど贅沢なものはありません。私がもっと年を重ねて一人寂しい老人になっても庭の片隅で野菜作りを楽しみ、日々を心豊かに暮らしてゆけたら素晴らしいと思っています。今年はミニトマトが豊作です。やはり先生のご指導の賜物です。毎週、行くのを楽しみにしています。11月までよろしくお願いします。
(石田道代)




先生は「もりしたちゃん」
  高槻の野菜作り教室は今年で2年目、15名の参加で毎週土・日曜で開催中です。実際は3歳・5歳・6歳の子どもが加わり、全員揃うと18名です。子どもたちも結構「百姓仕事」を手伝ってくれます。3歳の子に私は「もりしたちゃん」と呼ばれて、若返ったような気分になります。
 4月にスタートした教室ですが、梅雨明けの最近(7月下旬)はくらくらする暑さで熱中症予防に心を配っています。適度な休憩と水分補給、それに早めの作業切り上げです。よく冷やしたスイカを10時の休憩で食べると、ぐったりした身体に元気がよみがえります。本当に「うまい水」です。
 単に野菜作りだけを覚えるのではなく、気候の影響、虫や病気と品質の関係、生産者の後継者問題など、よつ葉の農産物を取り巻く自然との関係・社会的関係も学べるような教室にしたいと思っています。そして何より、自分たちで育てた野菜を食べてみて、本当のおいしさに出会ってほしいと思います。
(野菜づくり教室・高槻 森下雅喜)

妻に案内を渡されて 
 「こんなんあるで〜」と妻から渡された「野菜づくり教室の案内」。以前から、農作業をして家族を自然と触れ合わせたいと思っていたので、この教室に参加することにしました。
 「おはようございます」。毎週日曜日朝7時57分、参加者が乗った市バスは、農場のある高槻市原へ向けJR高槻駅前を出発。4月から、先生の指導のもと季節ごとの野菜づくり作業を体験し、収穫作業も体験させていただいています。
 私の班には3歳と5歳の男の子がお母さんと一緒に参加して、玉ねぎを収穫したり、カラスに食べられないようにトウモロコシ1つ1つにネットをかけたり、イチゴの収穫を手伝ってたくさん食べたりと大活躍で、地味な作業も楽しい雰囲気にしてくれています。
 この教室に参加して分かったことは、野菜づくりはすべて手作業だという事です。なので、家庭に届けられる野菜1つ1つに「安心安全な野菜を届けたい」という生産者の皆さんの思いが込められていることを実感できました。
(井口貴央)


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