よつばつうしん
2016年8月号(No.065)
うまい話まずい話	やさい村	河合左千夫
(その20)「熱帯夜」と「熱帯の夜」

まだ梅雨が明けていない中休みだというのに、昼は30度を超す真夏日で夜は25度を下らない熱帯夜が連日1週間近く続きました。今年も大阪に寝苦しい夜がやってきました。
 6年前タイのバナナ生産者を訪ねて行って来ました。関空を発ったのが3月16日、お彼岸前ですからまだまだ寒い時期だったのですが、到着したバンコクは30度を超える暑さですから気温差は15度以上。初春から真夏へと一足飛びしました。現地でバナナの産直をやっている日本の会社のスタッフ2人が迎えに来てくれていて、その後も彼らがずっとつきっきりで案内してくれたのですが、エアコンのきいた車でホテルへ直行しました。
 暑さを覚悟していたのに、その日は暑さを感じる間もなく過ぎたように思います。その時すでに59才ですから、若い時のようには体がすぐに反応しないのかも知れません。汗が全く出ませんでした。
 2日目に、バンコクから飛行機でバナナの生産地へ向かいました。地図で見るとゾウの鼻のように長く垂れ下がっているマレー半島の中ほどです。空港からは車で各地を巡りました。バナナ農園を何カ所か訪ねたり、現地の組合の出荷場を見学させてもらったり。その日の夜は農園でガーデンパーティを開いてくれました。生産者のみなさんが集まってくれて、奥さんたちの手づくりの料理です。バナナの林に囲まれ、星座の下ですから熱帯の夜は実にさわやかでした。
 昼間は確かに暑いのですが、日が暮れるとすっと気温が下がっていきます。しかも日暮れが早く夜が長い。私たちは暑い夏は日が長いものだと体にしみついていますが、このあたりは違います。1年中ほぼ朝の6時ごろに明るくなって、夕方の6時には日が暮れます。お日さんも1年中常にほぼ真上にあります。
 関西電力の最初の原発は大阪万博の開幕に合わせて発電を始めました。人類の進歩と調和のために原発が必要なんだと、昔から実に宣伝上手だったわけです。この頃「3C」と言って車とエアコン(クーラーと言ってました)とカラーテレビを普及しようとしていました。つまり、もっともっと電気を使ってくださいということでした。
 大阪のわが家には今もエアコンがありません。室内の温度計は25度どころか30度すら下りません。反原発イコール反エアコンだったんですが、今となっては意地だけで耐えています。


沖縄たより
 基地の島からG
「オール沖縄」の立役者 逝く
伊豆味果樹生産組合  上原 幸安  



県議会で質問する玉城さん

米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する「島ぐるみ会議」の事務局長で沖縄県議会議員の玉城義和さんが6月3日に亡くなりました。
 1995年に米軍人による少女乱暴事件に抗議する超党派の県民大会の事務局長を務めました。また2014年には、保守、革新の枠を越えて新基地に反対する「島ぐるみ会議」を発案して翁長知事を誕生させました。この方式が功を奏して、さらに幅広く結集したのが「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」です。
 辺野古移設問題は自分にとっては、政治生命をかけて阻止すべき課題だ≠ニして、亡くなる直前まで新基地建設阻止に奔走。県議会議員6期目、島ぐるみ会議事務局長の重責を担いながら67年の生涯を閉じました。
 玉城さんは、私と同じ本部町の山あいにある伊豆味地区の出身で、幼いころから親しくお付き合いさせていただきました。亡くなるひと月ほど前にもお会いしたばかりでした。
 玉城さんが亡くなった6月、沖縄では米軍基地の辺野古移設問題を主な争点にした県議会議員選挙、米軍属女性暴行殺人事件に抗議する県民大会、そして「慰霊の日」と、戦後沖縄を象徴する出来事が続きました。
 6月19日の米軍属女性暴行殺人事件に抗議する集会には、目標を大きく上回る6万5000人(主催者発表)が集まりました。登壇した女子学生は、安倍晋三首相と本土に住む人たちに「今回の事件の『第二の加害者は』あなたたちだ」と強い怒りをぶつけました。 
 去年9月に国会正門前で開かれた国会包囲行動で玉城さんが、「沖縄の課題は沖縄問題と言われているあいだは解決しない」と、日本全体で我が事とするよう声をからしていたことが思い起こされます。
 6月23日の「慰霊の日」の追悼式典では、小学6年生の仲間里咲さんが「平和の詩」を朗読し、蝉の鳴き声を「平和の素晴らしさ尊さを私たちに知らせている」と受け止めて「平和の願いを蝉とともに叫ぼう」と謳いあげました。
 蝉しぐれの中で育った玉城さんも泉下で微笑んでいたのではないでしょうか。

合掌



編集委員からの一言


  「子育て」は経験がないので「子育てられた」経験からしか物が言えないのだけれども、我が身を振り返ってみればみるほど
 「ようやるなぁ」
というのが、嘘偽らざるところで、泣きわめく、言う事を聞かない。少し大きくなったと思ったら、生意気を言いだす。徐々に成長していくにつれ、喋らない、ゲームばかりする。本、映画、音楽にすぐ影響を受けて訳のわからないことを言い出す。外国へ行くと突然言い出す。思想にかぶれだし、フウテンを決め込む。と列挙するだけでも、よく「子育て」を継続してくれたものだと思う。
 しかしながら、近頃、姪と甥の成長をみていると、訳のわからない事だらけなのだけれども、比較的何も無い時もあり、そんな「日常」こそが、「子育て」の醍醐味なのかなと思うようになり、突飛なことばかりをしていた自分に、「日常」という空間を与えてくれ、あたたかく放っておいてくれた、父親、母親、祖母と姉に、いまさらながら感謝している。

(産地直送センター・内海猛之)

 

INFORMATION
8/6(土) 19:00〜21:00
●能勢農場の夏祭り!
今年もご来場をお待ちしています
会場:能勢農場広場(駐車場あり)
連絡先:072-734-1797
8/6(土)〜 アンコール・ロードショー
●映画『野火』
大岡昇平の原作を塚本晋也監督が映画化
シネ・ヌーヴォ 06-6582-1416
http://www.cinenouveau.com/

8/7(日) 13:30〜16:30
●第220回 住まいの勉強室
 『夏休み親子木工教室』
場所:高槻市立総合市民交流センター
解説:井上能信+井上高一
    (一級建築士、工務店)
予約連絡先:072-671-2284(井上)



9/11(日)14:00〜16:00
●「よつばの学校」公開講座
 発酵食品と食卓〜醤油編
場所:未定
講師:植松勝久さん(ヤマヒサ)
お問い合わせ:072-630-5610

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