よつばつうしん
2016年5月号(No.062)
うまい話まずい話	やさい村	河合左千夫
(その17)関電不買運動のススメD
原発の電気は安いのか


 フィンランドのオンカロ(洞窟という意味)は、核のゴミの最終処分場で地下100mまで岩盤をくり抜いてトンネルを掘り、その先に洞窟をつくって保管庫としています。10万年の保管を想定していて、その頃の人類が文字を読めなくなっているかもしれないからと、核のゴミの危険性を絵文字で説明してあります。小泉純一郎さんが首相を辞めてからここへ行く機会があって「脱原発」へと考えを改めた所でもあります。原子力発電所は「トイレのないマンション」と呼ばれましたが、55基もつくりながら、いまだにトイレは作られていません。小泉さんでなくとも、核のゴミのことを考えれば誰もが脱原発になるでしょう。
 それまでフィンランドではお隣のソ連から核燃料を輸入し、使用済み燃料はそのまま返していました。ところがソ連が崩壊し、後継国のロシアで政治的混乱が続いているのを見て、使用済み燃料、つまりプルトニウム型原爆(長崎型原爆)の材料を渡すことが心配になって、自分のところで処分することにしました。しかも再処理をせずに燃料棒のまま保管しています。
 世界で最初に作られた原子炉は先の戦争中にアメリカのマンハッタン計画、つまり原爆製造計画の中で、濃縮ウランを核分裂させてプルトニウムを作り出すためのものでした。再処理というのは金属製の鞘の中に収まっているペレット(ウランを焼き固めた瀬戸物)をとり出して、ドロドロに溶かしてプルトニウムを取り出す工程です。大変危険なことなんですが(パンドラの箱そのものを壊すようなもの)、原爆を造るためにやり始められた仕事です。ウランを濃縮する技術があれば、ウラン型原爆(広島型原爆)は作れるのに、何故わざわざ原子炉でプルトニウムを作り出してプルトニウム型原爆まで開発したのか。そして何故わざわざ両方を使用したのか。
 マンハッタン計画を推進した当時のルーズベルト大統領はこの悪魔の技術を、施設も含めて戦後は国際管理することを考えていました。また、ソ連との平和共存も。ところが戦争が終わる前に死んでしまい、副大統領のトルーマンが後継者となって原爆を投下し、戦後は東西対立へとカジを切り、両陣営での核兵器競争へと進んでいきました。
 わが国にはすでにしこたまプルトニウムがあるのに、さらに再処理工場を作ろうとしています。うまくいっていませんが。またプルトニウムを持っていることをカモフラージュするための「もんじゅ」も、破たんしているにもかかわらずお金をつぎ込んでいます。
 原発の電気は安いわけがありません。


沖縄たより
 基地の島からD
人権蹂躙はいつ終わるのか
伊豆味果樹生産組合  上原 幸安  


連日、新基地建設に反対する人たちの熱気に包まれている沖縄県名護市のキャンプ・シュワブ前が3月21日には新たな怒りの声で埋め尽くされました。3月13日に沖縄県那覇市のホテルで起きた女性暴行事件の容疑者がこの基地に所属する米海軍兵だからです。
 タンカン園の草刈や生姜の植え付けの準備などで猫の手も借りたいほど忙しい時期ですが、基地あるが故の事件にワジ、ワジー(怒り心頭)して、私も抗議集会に駆けつけました。  
 この集会は、「基地の県内移設を許さない県民会議」が開いたもので、主催者発表で2500人が参加しました。参加者たちは「基地の全面撤去しかない」「米兵が基地の外に出るのを禁止すべきだ」などと怒りの声を張り上げました。
 集会では「これまで何度も繰り返される米兵の凶悪事件に県民の怒りは頂点に達している」と糾弾。「基地があるが故に起きる事件・事故であり、抜本的な対策は米兵の沖縄からの撤退と基地の撤去以外にない」などとする決議を採択しました。
 沖縄の施政権が日本に返還された1972年以降に摘発された米軍関係者による刑法犯は去年末時点で5896件に上りますが、このうち女性暴行事件は129件にも達しています。
 相手の気持ちを踏みにじり、あるいは無視して力でねじ伏せる行為という意味では名護市辺野古への新基地建設も同じ構図ではないでしょうか。米軍事件が起きるたびに謝罪、綱紀粛正が繰り返されるだけで一向に後を絶たない非道行為。世論調査で県民の7割以上が新基地建設に反対しているにもかかわらず、民意を踏みにじって力でねじ伏せようとする日米両政府による一種の凌辱行為。


キャンプ・シュワブ前の抗議集会

米軍にさまざまな特権を与えているため犯罪を助長する元凶にもなっていると指摘されている日米地位協定。沖縄の過重な基地負担。これら沖縄の人権蹂躙の構造がいつまで続くのか、いつ終わるのか。あまりの不条理に、怒りの拳を目の前のキャンプ・シュワブに突き上げました。


熊本地震での被災生産者に
支援のカンパをお願いします
*郵便振替:00980-5-181511 関西よつ葉連絡会
 ・ 払込取扱票の通信欄に「熊本地震カンパ」と明記してください。


*注文番号
58933 震災義援金(1口500円)

カンパしていただいた口数×500円を毎月の請求の際に合算して請求します。
ポイントを使用してのカンパもできます。よつ葉のホームページ「新着情報」の熊本地震カンパの欄をご覧いただくか、各配送センターにお問い合わせください。



編集委員からの一言


 とにかくよつ葉という組織は「交流」というものが好きなようで、この度の「春の交流会」のような大掛かりなものから、産地交流のような中掛かりなもの、職場交流会と称されるただの飲み会のような小掛かりのものまで、年がら年中「交流」ばかりしている。
 以前は、そんな年中行事に参加する意味合いを計れずにいたし、否定的でもあった。あまりにも催される交流会が多いため「交流」疲れもなくはない。
 なくはないけれども、歳を重ねたからなのか、よつ葉に引き込まれたからなのかはわからないけれども、交流会に参加して、後々考えてみると、前回お会いした方との垣根が下がっているような感じがしたり、手伝い依頼などがあった時にさして苦もなく手伝いに行けたりと、無意識下で妙な連帯感のようなものが形成されていたりするので、参加して余り喋らなくとも、宿酔になろうとも、顔を出すだけであっても、「交流」も大事なのかなと、近頃思わなくもない。

(池田産直・内海猛之)

 

INFORMATION
3月〜5月
●春のおともだち紹介キャンペーン
ご紹介くださった方によつ葉の定番アイテムをプレゼント。
詳しくは別チラシをご覧ください。
お問い合わせ :各配送センターまで
5/7(土)〜
●映画『オマールの壁』
 パレスチナの今を生き抜く若者たちを鮮烈に描く
テアトル梅田 06-6359-1080
大阪市北区茶屋町16-7梅田ロフトB1F
5/7(土)〜 ロードショー
●映画『モバイルハウスのつくりかた』
建てない建築家・坂口恭平 
初のドキュメンタリー
シネ・ヌーヴォ 06-6582-1416
http://www.cinenouveau.com/


5/22(日) 13:30〜15:30
●第217回 住まいの勉強室
『秋まで楽しめる花の寄せ植え』

場所:高槻市立総合市民交流センター
解説:杉永吉全さん 受講費:3000円
予約連絡先:072-671-2284(井上)

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