よつ葉つうしん

2016年1月号(No.058)

 
新年特集号 閉塞する時代の流れに逆らって
ともに生きる関係づくりを

あけましておめでとうございます。と言ったそばから「どこがおめでたいのか」と思ってしまうこの頃です。というのも昨年は、安保法制、原発再稼働、辺野古新基地建設推進、TPP大筋合意などが民意を顧みることなく強行されてしまいました。ひどい時代になったものです。しかし本当に怖いのは、そんな空気、気分を、私たちが自然な流れであるかのように受け入れてしまうことだと思います。閉塞感の漂う時代だからこそ、その流れに逆らって「こちら側」の陣形をより強固に築き上げていくことが問われます。今年もともに。


互いを尊重する流通を模索

能勢農場の「年忘れ もちつき大会」で

最近の流通業界はインターネット通販が普及した影響からか翌日配達や即日配達などの文字が飛び込んできます。注文してすぐに届く、というのがひとつのキーワードになっているようです。利用する側からすればこんなに便利なことはありません。しかしそのためには製造現場や在庫管理などその配達サービスの裏側で必ずしわ寄せ≠ェ起こってきます。
 私たち関西よつ葉連絡会は流通だけでなく「自ら生産して届ける」ということを40年近くも続けてきました。そして注文があった分だけ生産、あるいは発注することによりコストを抑え、できるだけ無駄のないようにしてきました。そのため「注文してから一週間後に配達する」というスタイルです。
 これは現代の流通の流れからいくと乗り遅れているのかもしれません。しかし、だからこそ見えてくることもあります。もちろん従来の方法だけに固執してしまうと周りが見えなくなり、将来へのさまざまな可能性を摘むことにもなりかねませんが、時代の流れだとか流行だからといった安易な発想でそれに飛びつくのは少し抵抗があります。
 大事なことは、生産者と消費者それぞれがお互いを理解し、それぞれの立場を尊重し、そしてともに支えあえるような関係を築くこと。そして、その上で双方にとってベストな流通形態を模索することもまた大切なことだと思います。
 今年も3月に生産者や会員、そしてよつ葉の職員も参加する交流会が開催されます。生産者と消費者が共に支えあえるような関係を築けるよう働きかけていきたいと思います。

(兵庫いきいきコープ 編集委員・田中一彦)

 
本当の豊かさって何?

安倍政権が目指す「一億総活躍社会」。女性が活躍できる環境づくり、子育て支援や正規雇用の拡大、社会保障の充実など、理想的な言葉が掲げられています。私も働く母さんのひとりなので、本当にこれらが実現すれば安心して生活できるよなぁと思うけれど、現実に今の政権がやっていることって、まったく矛盾していませんか。結局はカネとモノ、経済性が優先される社会で、それだけが豊かさの指標になっているのが現状です。そうでなければ、こんな簡単にTPPが通ったり、安保法制が成立したりはしないはず。
 豊かさって何なのでしょうか。お金を持っていることなのでしょうか。効率よく働ける人が勝者なのでしょうか。それなら、私たちのこの食べものを扱う仕事も、そして子育ても、非効率なことだらけです。けれど、一見非効率なことの中に、実は大切なことがいっぱいつまっている。よつ葉で働きだしてそれをすごく感じるようになったし、微力だけれど私もそれを伝えていきたいと思います。
 とはいえ、お金があったらなぁと考えることもあるし、いかに早く仕事を終わらせ、家事を済ませ、子どもを寝かせるか…早く早く!の忙しい日々を過ごしています。
 仕事、家族、バランスをとるのはなかなか難しいけれど、今年こそは、家に帰って会員さん目線で、ゆっくりカタログに目を通すくらいのゆとりが持てるように! 一年頑張ります。

(ひこばえ・松尾章子)

いろんな出来事 飛躍のバネに
 別院食品の「男前」…の横にいつもいてる森村です。
 2015年は、もう何やろ? いろいろな出来事が巻き起こりすぎてお腹いっぱい満ぷくな毎日でした。
 その出来事の中の1つに、改めて「別院食品」を見つめ直して考えるということもありました。この文を書いている現時点ではその出来事のおかげで、別院食品に入社してから今日まで、ただ、淡々と日々の注文をいただいた製造数をこなしてきただけだったと思い知らされているところです。
 この通信が届く頃には、見つめ直すという頭の痛い作業が少しは進んでいるといいのですが。そしてその結果、「別院食品」は着実に進化していると、会員の皆さんにお届けする豆腐を通して感じていただけるような年にしたいと思っています。 (別院食品・森村和紀)


 2016年 よつ葉春の交流会
〜震災から5年 私たちの未来を展望する〜
日 時:3 月5 日(土)14 時〜 3 月6 日(日)10 時〜
場 所:都ホテルニューアルカイック(阪神尼崎駅下車)

基調講演:水野和夫さん(日本大学国際関係学部教授、経済学)
 著書/『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)、他多数
 3 月5 日(土)14 時〜16 時
分科会1「沖縄と福島、いま私たちはここで生きている」
高里鈴代さん、片岡輝美さん 3 月6 日(日)10 時〜12 時
分科会2「次世代に伝えたい“食”〜からだの芯をつくるのはふだんの食事」
瀬戸山玄さん 3 月6 日(日)10 時〜12 時
分科会3「憲法カフェ〜教えて弁護士さん! 安保法制は違憲なの?」
「明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)」 吉田維一さん
3 月6 日(日)10 時〜12 時
生産者・会員・職員が一緒に食べながら交流する昼食会
3 月6 日(日)12 時〜13 時30 分
※昼食会のみ参加費500 円のご負担をお願いします。
詳しくは『ライフ』60 号の表紙、70 号の別チラシ、本紙次号でお知らせします。

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