よつばつうしん
2015年2月号(No.047)
生産者紹介


「北海道のさくらんぼ」知ってほしい (北海道芦別市:さくらんぼジャム)

大橋さくらんぼ園 



代表:大橋正数さん(左)と
専務:大橋さおりさん

さくらんぼの栽培では、全国的に山形県が知られていますが、現在では、温暖化の影響もあり、北海道がさくらんぼ栽培の最適地になってきたといわれています。大橋さくらんぼ園が位置する北海道・富良野に隣接する芦別(あしべつ)市は、特に、収穫時期の7・8月は糖度が高くなるために必須の気象要件である昼と夜の寒暖差が大きく、品質の良いさくらんぼが栽培されています。
 当園では、1960年代の半ばから、さくらんぼの栽培を始め、既に50年が経ちました。1970年(昭和45年)には、日本で初めてのさくらんぼ狩り園を開園し、現在では北海道や本州はもとより海外からさくらんぼ狩りに来られる方も増え、年間約15000人ご来園くださっています。
 また、市場出荷は一切していませんが、直接消費者にさくらんぼを届けるインターネットを中心とした通信販売やさくらんぼのスイーツなどの製造販売なども行っております。
 当園では40年以上前から、さくらんぼの安全性と、永続的な農法を心がけ「黄金の生きた土作り」を実践し、化学肥料は一切使わず有機質のみの栽培方法に取り組んできました。またお客様の笑顔と感動を追求し続け「また来たい!」と思っていただける農園作りに取り組んでまいりました。今では47種類1500本以上のさくらんぼ狩りが楽しめます。
 実はさくらんぼのスイーツ作りに励む理由の一つが「まだ知らない多くの方に北海道のさくらんぼを知ってもらいたい!」という思いからでした。これからも「北海道のさくらんぼ」の認知度を高めるためにもスイーツ作りに励んでいきます。
 そして認知度が高まった暁には「北海道の観光の際には、ぜひ大橋さくらんぼ園のさくらんぼ狩りに行ってみたい!」と言われる日が来ることを夢見ています。ぜひ一度さくらんぼ狩りにお越しください。

(大橋正数)

 

大麦100%で麺づくり (大分県大分市:大麦100%でつくった麺)

大麦や 


昨年12月12日、東京で[高β‐グルカン大麦利用連絡会・オフラインミーティング]が開催されました。タイトルは《大麦パワーで生活習慣病をやっつけろ! メタボはダメよ〜ダメダメ》! ここに〈大麦100%でつくった麺〉を出展しました。
 ご存じのように大麦にはβ‐グルカンという水溶性食物繊維が多く含まれていて、コレステロールの抑制をはじめ低GI食品としても注目の食材となっています。当日は[病院における大麦食の導入]をはじめ大麦を活用した臨床事例も紹介されました。
 アメリカ、欧州では大麦はコレステロールの抑制効果がある食材として以前より認知されていて、日本においてもその効果が病院はじめ各方面でも認められてきています。同時に大手企業も大麦商品の開発、製品化に積極的に取り組み始めているのも現状です。
 そんな会に参加して嬉しかったことがありました。それは主催者はじめ多くの方が〈大麦100%でつくった麺〉を食べたことがある! もしくはファンでいてくれたことです。
 健康に良いというのは当たり前のことで、最低限必要なことは〈おいしい〉こと。〈大麦100%でつくった麺〉はその条件をクリアした、唯一の100%大麦麺、さらには、国産大麦100%である(実際は九州産)との高い評価を頂きました。
 大麦の麺というのは、今まで存在しなかったものなので、「味が分からない」「食べ方が分からない」など今後の課題はありますが、九州・大分より一人でも多くの方にそのおいしさ! 手軽な健康食材!としての大麦めんを拡げていきたいと強く思いました。

(浦松亮輔)


毎日の食事で体はつくられる (福岡県久留米:雑穀ふりかけ、発芽雑穀米)

ベストアメニティ 



代表内田さん(左から3番目)と生産農家

ベストアメニティは日本で初めて雑穀をブレンドし商品化した雑穀米メーカーで、本社は福岡県久留米市にあります。
 代表の内田は、かつて大手保険会社の営業マンで接待続きの不摂生な生活を送っていました。31歳のときに体調を崩し長期入院を強いられた際、自ら体験した現代の食生活危機を好転させる仕事がしたいと考え当社を設立。
 ある日、鹿児島でアワやキビの生産農家と出会い、売ってほしいと頼むと「家族の健康のために作っているから売り物じゃない」との回答。「これだ!」と、早速「冷めてもおいしい」を目標にブレンド・炊飯・試食を繰り返しました。
 健康の基本は毎日の食事です。雑穀ごはんは白米のみより歯ごたえがあるのでよく噛み、満腹中枢が刺激され食べ過ぎを抑制します。また不足しがちな食物繊維やビタミン、ミネラルもバランスよく手軽に摂れます。私たちは雑穀や米を中心とした日本本来の食文化を大事にし、体に本当に必要なもの、皆様の大切な方々が安心して食べられるものをお届けします。
 商品は自社工場で製造し、厳しい自社基準とGMP、HACCP、ISO9001、ISO22005など外部の品質管理規格を取得して品質管理を行っています。
 雑穀は、当社の想いに賛同していただいた全国の契約農家や生産者の方々に、農薬や化学肥料を極力使わず栽培していただいています。
 「食の安全」を守るという視点だけでなく、おいしく、丹精込めてつくってくれる農家の方々を守るためにも努力を続けてまいります。

(鈴木美貴子)


思い (北海道:玉ねぎ)

北海道訓子府・会田さん 


今年で私も51歳になりました。就農して31年、有機農法(特別栽培)に取り組んで、28年の月日が経とうとしています。 よつ葉と出会って25年、私個人として出荷するようになって、10年が過ぎました。
 私が就農時の北海道農業は、大規模化、機械化、農薬や化学肥料を使って量を取る農業が主流で、農薬を減らしたり、化学肥料の代わりに、堆肥、鶏糞、豚糞などを主に物を作る人など、ほとんどいませんでした。28年前に農協の減農薬研究会との出会いが今の自分を作るための原点です。そして、25年前に出荷に苦労していた時、私たちの玉葱を受け入れてくれたのが、よつ葉だったのです。
 当時は、まだ技術も無くただ有機肥料を無造作に入れて、農薬も国の指標の半分以下であれば良いという、今思えばなんて馬鹿な玉葱作りをしていたのでしょう。現在は、玉葱の生育を考え、いろいろな堆肥の種類をブレンドして、堆肥の分解を助けるために乳酸菌を使い、光合成を助けるために微量要素を投入したりと、玉葱の成長を助けるための努力を日々行っています。そして、私の作った玉葱を食べて「おいしい」と言ってもらいたいのです。
 昨年、よつ葉の産地交流会を久しぶりに行い、会員の方々とじかに意見交換をさせていただきました。会員の皆様の思いや、私たちに伝えたかった事を心に刻み、私が今やらなければならないことを再認識させられました。
 安心、安全だけでなく、心から「おいしかった」という言葉を聞きたくて、食べた方の笑顔を見たくて、毎日、夫婦で畑に行き頑張って仕事をしています。
 北海道の大自然の中で自然に逆らわず、自然の中に溶け込むように、これからもよつ葉の理念である「よつ葉憲章」の心を、皆様に届けるよう頑張っていきたいと思います。

(会田芳典)


イチゴの有機栽培を目指して (熊本県:いちご、キャベツ、スナップエンドウ、白菜)

熊本・松村さんグループ 



イチゴ作りを始めて14年、毎年試行錯誤を重ねながら栽培しています。目標とする有機のレベルまでなかなか到達せず、失敗の連続でした。
 植物の基本的な育て方は健康な木を作ることだと思います。子育てと同じで苗の時には厳しく、定食後は地上部を伸ばすより根を張り伸ばすこと。このことで、植物は体を作り、厳しくしたことで花をより多く咲かせ果実を作ります。そして、健康な木を作ることで病気になりにくい植物になります。害虫もチッソ肥料を控えることにより予防することができます。我が家でも窒素分の少ない植物性のたい肥を中心に微量要素、ミネラルを入れて栽培しています。
 農薬散布の考え方も、本来は予防のため散布するのが当たり前で、病気や害虫が発生してからすると、どうしても手遅れになってしまいます。私は病気や害虫が出ても全体ではなく、ピンポイントで散布し、直接食べるイチゴになるべく農薬がかからないように行っています。栽培当初8回ぐらい散布していた農薬も、前年度は開花前に2回、うどんこ病の発生により1回散布をするだけでした。目標とする有機栽培に近づいている感じがします。
 最後に私がイチゴ作りを始めたきっかけは子どもがイチゴを大好きだということです。私も自分の子どもがニコニコしながら食べる顔を想像し作り始め、子どもが生まれ成長し、本当においしそうに食べる顔を喜んでみています。
 これからも、イチゴを食べてくれる「よつ葉」の子どもたちの笑顔のために、有機を目指し安心でおいしいイチゴを作り続けます。

(松村和則)




山里で暮らす農漁村でくらす
冬の風物詩 うるめいわし丸干
宇佐もん工房 所 紀光


1月〜2月は町全体がうるめいわしの乾燥干で賑わいます。40隻〜50隻程度の船が毎日うるめいわしを釣りに行き、昔からの伝統的な加工品である、うるめいわし丸干の乾燥干を加工業者が一斉に作り始めます。
 うるめいわし丸干の乾燥干は、うるめいわしの脂がのっていないこの時期に塩をしっかり効かせ7日〜10日ほど天日干しを行い、極限まで水分を飛ばすことで、うるめいわしの旨味を極限まで引き出した加工品です。昔から保存食としても重宝されています。
 うるめ王国の土佐市宇佐町では、業者だけでなく個人の自宅でも自ら生のうるめいわしを購入し、塩を効かせたのち、自宅の軒先で乾燥させている風景が町の至る所で見受けられます。それぐらいこの地域では、うるめいわしが昔からある当たり前の食材として取り扱われ、厳しい冬の到来を実感するとともに、冬の風物詩として賑わいを見せているのです。
 最近の一番の悩みは、海の生態系が変わってしまい、獲れるはずの魚が確実に水揚げされなくなっていることです。一本釣りうるめいわしの漁に関しても、昨年の8月〜11月の期間はとても苦戦しました。昨年は高知県を直撃する台風が多く、またそれに伴う記録的な大雨が降ったりというような悪天候に加え、土佐湾沖にフグが大量発生し、一本釣りの仕掛けを食いちぎるという現象が多発しておりました。つまり、うるめいわし自体は海中にいるのに、仕掛けを切られてしまうので、魚が水揚げされないのです。
 また漁師が一本釣りの仕掛けを作るのに一本につき1時間30分の時間を要するのですが、フグの影響で1日に5本以上の仕掛けが破損してしまうなど、漁師のモチベーションも下がる一方でとても大変でした。今後はこのような現象も起こり得るということで、想定内としての対処方法を考え出していかねばならないと考えております。

 

 

 

 

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