よつばつうしん
2014年11月号(NO.044)
ひとこと言わせて

かごしま有機生産組合 大和田 世志人
風は東から吹くのか?
それとも西から、あるいは南から?
もうみんなが感じているのだ、このままではいけない、
変わらなければいけない、と。

日本各地で原発が停止して1年以上がたった。原発がなくても大多数の人はちっとも困らない。だれもが感じていることだ。電気が不足しているわけでもない。それなのに、政府は原発を再稼働させなければ、と躍起になっている。なぜなのだ、国民の大多数が原発は必要ない、再稼働反対、と声あげているのに。政府は、安倍首相は、国民の声に耳を傾けず、だれの声を聴こうとしているのか? 安倍首相はだれに操られているのだろうか? 政府は鹿児島の川内原発を再稼働の一番手に進めようとしているが、それはとんでもないこと。鹿児島は日本でも火山活動が最も活発な地域だ。
 日本には117の活火山が存在しているが、その中でも4つの火山が鹿児島にあり、活動中である。その中の一つで、現在最も活発な活動を続けているのが桜島、京都大学の研究者が常駐して、常時監視しているが、それでも噴火の予知は十分できているとは言えない。噴火予報も、噴煙予報もできない。できていないのだ。今できているのは、桜島上空の風向き予報だけ、もし噴火したら西に流れていくでしょうと。夜は東方向に流れるでしょうと。
 政府は、九電は言う、超巨大噴火であれば1年ぐらい前にその前兆が現れるであろうから予知できると。だが、超巨大噴火に備えて、燃料棒などの核燃料を無事に原子炉から安全な場所に移動させるには5年くらいは時間が必要というではないか、仮に1年前に予知できたとしてもとても間に合わない。福島の事故処理が3年たっても遅々として進まぬ現状を見れば誰でもわかること。
 東北の大地震も、大津波も、ある日突然に発生した。御嶽山の爆発もある日突然に発生した。人知を超えて大災害はある日突然に発生する。それなのに、川内周辺では大地震も大津波も発生しない、もしあるとしても小規模なもの、という前提で審査はなされている。そして、審査は合格、とされた。鹿児島は生贄か? 川内は生贄か? 今でも福島県民の14万人余りが避難生活を余儀なくされている。鹿児島県民もそれを覚悟せよ、というのか。
 風は、大気は、偏西風に乗って東へ東へ流れています。川内原発でもしもの事故が起きたら、そう、放射能は偏西風に乗って間違いなく四国へ、関西へ、関東へ、と流されていくのです。佐賀の玄海で事故が起きても、愛媛の伊方原発で事故が起きても、同じこと、日本のほとんどの地域が放射能の恐怖から逃れることはできなくなるでしょう。

 

 

二本松たより
 連載:福島の百姓からJ
「米」を作る農家が なくなってしまう事態
里山ガーデンファーム「二本松農園」  齊藤登

二本松農園の稲刈風景

この『よつばつうしん』への連載も今月を含めてあと2回になってしまいました。正直、毎月の寄稿は大変と思っていたのですが、最近は、読者からの感想もいただくようになり、楽しみになってきました。
 そんな、お読みいただいている皆様に衝撃的な事態をお伝えしなければなりません。これは、福島県だけではありませんが、今年の米の買い入れ価格が激安になっているということです。
 毎年、稲刈りの時期に全農が今年の米の買い入れ価格を発表するのですが、福島県中通りの場合、1袋(30s)3600円まで下がってしまったのです。私の試算によれば、水稲栽培では最低でも1袋5000円以上のコストがかかります。それが、3600円とは…。完全に採算割れです。それも、福島県の場合、原発に近づくほどこの価格がさらに下がっていくのです。いったい国は何を考えているのでしょう。日本の農業を守る、食糧自給率を上げると言っておきながら、まったく逆の政策と言えます。
 いちばん危惧されるのが、日本の農業を守ろうとしている農業法人や新規就農者の足元をすくうということです。福島県の場合、震災・風評被害の影響の中で、がんばって米を作っている農家に致命的なダメージを与えます。当二本松農園周辺でも、わずかに水稲栽培を続けてきた農家が、「もう米づくりは無理」と当農園に作付依頼をしてきています。

二本松農園のネットショップでは、有機米、低農薬栽培米、さらには、納豆菌を使った食味値90の米など、さまざまな新米を取り扱っています。ぜひ、ご利用いただければ幸いです。
【検索エンジンで「里山ガーデンファーム」で検索!】

でも私の農園は負ける訳にはいきません。全国の心ある消費者の皆様とつながりながらこの事態を乗り切っていきたいと思います。
もともと、この事態は、日本人の米の消費量が極端に減ってきている、ということに根本的な原因があります。今こそ、日本のおいしい米を食べましょう! そして日本の農業を守っていきましょう。

 

 


編集委員からの一言


 りんごなどの果実は土台の木に接ぎ木していろんな品種を育てるのだと、農家に伺ったことがありましたが、ワインの産地イタリアでも同じように接ぎ木でぶどうを育てていると今回の「イタリア生産者訪問」で初めて知りました。
 しかも驚いたのは台木が100%アメリカ産だったこと。これは19世紀後半にアメリカから運び込まれたぶどうの木に寄生するアブラムシのフィロキセラが、ヨーロッパ中のぶどう木の根を食い荒らし、以降それに耐性を持つアメリカ東部原産のぶどうの木を台木にするのが普通になったのだとか。怖い史実です。
 今回訪問したワイン生産者の多くは、品種だけでなく生育地の土地や地理・地勢・気候による風味や味の差を尊重して考えるテロワールを大事にしておられました。中でも台木からアメリカ産ではなくその土地古来のものを育てたいと実験栽培に取り組んでいるフォリチェッロのマルコさんの熱いお話に共感し、応援したい気持ちになりました。

(ひこばえ・下村純子)

 

 

INFORMATION

11/9(日) 10:00〜 15:00
●食欲の秋だよ〜2014西宿店
屋台いろいろ、お店ブース、おもちつきなど
場所:産地直送センター(箕面市西宿2-15-6)
お問い合わせ:072-727-7780

11/16(日) 13:30〜 15:30
●第199回住まいの勉強室
 『建築なんでも相談会』
場所:いのうえキッチン
解説:井上能信(一級建築士)
予約連絡先:072-671-2284(井上)
〆切:11/13

11/15(土)〜 ロードショー
●映画『革命のこどもたち』
国籍も名前も変えて生きなければならなかった娘は母に何を想うのか
シネ・ヌーヴォ 06-6582-1416
http://www.cinenouveau.com/

11/22(土) 15:00〜講演会
11/23(日) 10:00〜分科会
        12:00〜昼食会

●2014秋よつ葉交流会
*先週配布のチラシでお申し込みください。
*今週の『ライフ』表紙もご覧ください。

ページトップへ