よつばつうしん
2014年11月号(NO.044)
よつ葉職員から

 研修部会
 みなまた訪問と 川内原発再稼動反対集会ツアー

 「同じ過ち」を繰り返さないために

「八幡残渣プール」前で。ビニール生産に用いたカーバイドの残りかすが埋めたてられている。右から2人目が案内をしてくださった「エコネットみなまた」の永野隆文さん。(永野さんは1月号から連載を執筆してくださることになっています)

9月27〜28日、研修と交流、そして一緒に川内原発再稼動に反対するため、水産加工品や石けん、はんのうれんの柑橘でお馴染みの「エコネットみなまた」を訪問してきました。初めて行った水俣は、穏やかな内海にたくさんの小島が浮かぶ、とてもきれいなところでした。その風景を見ていると、そこで凄まじい公害が引き起こされたことが信じられないくらいに。
 けれど、エコネットみなまたの永野さんに案内されて、チッソの工場やかつて水銀が垂れ流されていた排水口、汚染されたヘドロを埋め立ててつくられたエコパーク、慰霊の碑や水俣資料館を回ると、あらためてその悲惨さと、未だ終わっていないことを実感させられました。
 チッソが、自らの排水が水銀中毒を引き起こすことを把握したのは、最初の患者が確認された1年後のことでした。けれど彼らは、人間の命よりも金儲けを優先させ、その後10年以上もその事実を公表することなく、有害な排水を流し続け、被害を拡大させていきました。
 最盛期の水俣市の人口は、最初に水銀中毒患者が確認された1950年代で、約5万人だったそうです。その当時チッソで働いていたのは5千人。家族なども含めて、多くの市民が何らかの形で関わりを持っていたことになります。それだけに、水銀公害に対しての考え方も一様ではなく、過去の事として忘れてしまいたいと思う人、絶対に許さないと思う人、そしていろいろな立場や考え方に分断された人々を、もう一度つないでいきたいと思う人など、本当にさまざまです。それは、半世紀以上が過ぎた今もなお、多くの人がそれぞれの形で水俣と向き合いながら生きていかなければならない、ということでもあります。
 「命よりも金儲け」の考え方が大きな災いを引き起こし、人々の暮らしを破壊し、つながりを引き裂き、長い時間苦しめる。そんな水俣の構図は、原発事故後の福島や、川内原発の再稼動に向けた動きにも、恐ろしいほどピタリと当てはまります。「もうこれ以上同じ過ちを繰り返すわけにはいかない」。短い時間でしたが、水俣を訪ねて強くそう思い、一緒に再稼動反対の声を上げてきました。

(高槻生協・津林勇太)



大北食品

よつ葉の工場CLUB
来年のご参加お待ちしてます


お魚、好きになったかな?

今年も無事に「よつ葉工場CLUB」を終えることができました。みなさんお疲れさまでした。良い出会いができましたか? 新しい発見がありましたか?
 大北食品の工場CLUBでは、毎年テーマを決めて開催しています。今年のテーマは「魚」でした。1回目は大阪湾に行って、実際に漁業体験をしてもらいながら、どんな魚が獲れるのかを実感してもらいました。2回目はその魚をさばいてもらい、そのおいしさを確認してもらいました。3回目は刺身以外に加工して惣菜として食べてもらいました。そして魚を好きになってもらおうということでしたが、お魚ファンは増えたのでしょうか?
 今年の参加者はみなさん熱心なかたで、3回ともみなさん出席されて、嬉しかったです。今回で4回目となりましたが、毎年いろんな出会いや発見があって、楽しいです。当初は、みなさんと一緒に惣菜の新商品開発ができれば良いなぁと思っていたのですが、いろんな思いでみなさんが参加されます。僕たちとの出会いの場、会員さん同士の出会いの場、子どもたちの出会いの場と、いろんなつながりができて、それがまた次につながって、よつ葉の輪が広がっていくきっかけになればなと思っています。
 僕たち生産工場の人間が直接会員さんとつながれる、数少ない機会です。今年も大いに楽しませてもらいました。来年もまた新たな出会いと発見ができると思います。工場CLUBにまだ、申し込まれたことのない会員さんは、ぜひ申し込んでいただいて生産工場のメンバーと出会ってください。みなさんとお会いできることを楽しみにしています!!

(大北食品・熊崎光浩)



配送員のぼくは言いたい

「腰痛さん」といっしょ


 配達のときは「おおきに」と言うてます。大阪産直の立野です。
 前の仕事を辞めて、次はエネルギーか、食べものに関わる仕事をしようと思い、探していると、畑をしていると書いていた大阪産直に出会ってしまいました。
 しかし、いざ配達の仕事をやってみると体力はいるし、朝は早いし、時間に追われるし、拘束時間も長い。その上、休みが少なく、給料も安い。入社してからずっと辞めることばかり考えています。そんな私が今もまだここにいます。不思議な所です(笑)。
 よつ葉には自前の生産現場があり、自らも生産に参加しています。また「モノより人」、「バラバラにされた生産・流通・消費のつながりをとりもどす」、「人と人とのつながりを作り直す」そして「食べものを通じて社会の問題に関わる」。一般の会社とは違い利益や効率を優先しない面白い所だなぁと思います。よつ葉の食べものは親にも安心して勧められます。
 また、よつ葉は本人が勉強したいと思えば、いろいろ機会があるところがいいです。ここに来る前は自分が何を知らないのかを知らなかったし、知ろうともしませんでした。まだ知らないことも多いけど、自分で考えるようになり、ニュースの裏側にも関心を持つようになりました。そして、配達先で会員さんと話すことで問題意識を共有できるところもいいです。
 今は「腰痛さん」と一緒に毎日配達に出ています。いつまで続けられるか分かりませんが、どこにいても今いる場所で、今の自分ができることをこれからも一つひとつやっていこうと思っています。
 それでは今回はこの辺で。ほな、おおきに。また、よろしゅうお願いします。

(編集委員/大阪産直・立野文慎)

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