よつばつうしん

2014年11月号(NO.044)

交流会から

9.8〜9.9	新農業研究会	産地交流会
若く意欲的な生産者に期待

この度は、交流会に参加させていただき、ありがとうございました。2日間とおして、見るものすべて勉強になりましたし、生産者の方々と直接お話しできたのは、貴重な体験でした。日本の農業は高齢化している、というイメージでしたので、これからの農業の先行きを不安に思っておりましたが、青森で、若く、意欲にあふれる生産者の方々にお会いできて、少し安心いたしました。また、安全でおいしいリンゴやお米、野菜を作って届けようという、意気込みが感じられ、大変頼もしく、またうれしく思いました。
 ホームステイでお世話になった今井さんのプルーン、リンゴ収穫体験をさせていただいた小笠原さんの「つがる」、どちらも収穫してその場でいただいたのですが、本当においしかったです。まるかじりすると果汁が滴り、取れたてはこんなに水分があるのか、と驚きました。まさに、生きている命を頂いているという感じがしました。やはり、実際に畑や田んぼを見て、生産者の方々にお会いすると、新農研のリンゴやお米に愛着がわき、今度からもっと注文しよう、と思えました。
 生産者の方々がリンゴの収穫でお忙しい中、時間を割いて私たちにずっとお付き合いくださって、申し訳ない気がしました。せっかく来てくださっているのに、直接話ができなかった生産者の方もおられたことを少し残念に思いました。
 今回、私は初めて交流会に参加させていただき、大変勉強になり、良い体験となったのですが、本当にこのような体験をすべきなのは、これから子育てをする、あるいは子育て真っ最中の若い方々なのではないでしょうか。これから育つ子どもたちに安全な食べものを食べてもらうためにも、若い方々がこのような体験をできるよう、考える必要があると思います。また、都会の核家族の若いお母さんたちが、農家の大家族のお嫁さんと話せば、きっと人生観が変わると思います。
 これまでにも企画があったのに、私が気付いてないだけかもしれませんが、春休みや夏休みなどに親子や家族ぐるみで産地をたずねる交流会を行うのはどうでしょうか。また、生産者の方々をこちらへ招待することがあるようですが、その際に会員も招待して交流の場を設けてはどうでしょうか。
 以上、勝手なことも書かせていただきましたが、全体をとおして、本当によい交流会だったと思います。       

(近江会員・A・U)

 


9.12〜9.22	イタリア生産者訪問の旅から
生育地の自然と向き合う職人たち


ジェノヴェーゼの生産者
「ガッザーノ親子」に挟まれて

訪問6日目は、朝からリグーリア州のマチーナ・リーグレのオリーブ畑を見学し、バジル畑ではいい香りの中で、フレッシュなバジルをかじらせてもらった。
 代表のパロディ・ウルデリコさんの「自然は、いつもいいことをしてくれるというわけではない」という言葉が、しんみりと心に残った。よつ葉さんで取り扱っている「有機ジェノバ風バジルソース」は、次回必ず注文したい一品になった。フレッシュバジルと松の実、カシュナッツがみごとにコラボした、北イタリアの風を感じる、香り抜群のおすすめジェノヴェーゼだ。


マレンコさんにお箸の説明をする吉田さん
 午後は、ピエモンテ州に移動しクラウディオ・マレンコさんのぶどう畑に。到着が夕方6時になったので、あわただしい訪問になったにもかかわらず、あたたかく迎えてもらった。マレンコさんは、ぶどう収穫後は、ぶどう自身の持つ力、自然の力を信じて、なるべく人の手を加えないワイン作りをめざしていると。そのための環境作りに、細心の注意と愛情をそそいでいる。
 そんなマレンコさんの「無添加ドルチェット・デ・ドリアーニ赤」は、亜硫酸塩無添加なので、ワインが好きなのに亜硫酸塩で頭痛になる方にはおすすめのワイン。タンニン、酸味、甘味ともにまろやかで、パスタやチーズ料理にぴったりとか。マレンコさんは、「ワイン作りは大変ですが、とても夢のある仕事だ」と。そんなマレンコさんが大切に育てたぶどう畑で生まれた、「無添加ドルチェット」は、ぜひまた、飲んでみたくなる赤ワインだ。

(阪神会員・吉田寛子)

※『ライフ』470号24頁「生産者紹介」もお読みください。




TPPの何が問題か

読書クラブ―わたしのオススメ
2014秋よつ葉交流会分科会(11月23日)で雨笠啓祐さん講演会を開催します 『 TPPの何が問題か 』
  天笠啓祐【著】
  2014年5月 単行本 192ページ 
  1944円(本体1800円)
  *470号で注文できます。注文番号:18517
  評者:田中一彦(兵庫いきいきコープ)

TPP(環太平洋経済連携協定)の最大の特徴は参加国による高いレベルでの貿易自由化にあり、輸出倍増計画を掲げた米オバマ政権は積極的に参加を表明し米国流の貿易協定を強引に進めようとしています。しかし貿易の自由化とはどういったものでしょう。ジャーナリストであり、「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」の代表でもある著者の天笠啓祐さんはさまざまな交渉分野の中から、特に食や環境などにかかわる分野に焦点をあて、わかりやすく解説しています。
 例えばオリンピックの金メダリストも幼稚園児もみんな同じスタートラインに立って、「よーい、ドン」で一斉に競争します。そうなれば金メダリストがトップになるのは容易に想像できますが、著者はこの金メダリストこそが巨大な資本力を持った多国籍企業であり、この多国籍企業による世界経済の支配こそがTPPの真の目的であると述べています。
 そして生命の根幹である食べものに「商品」としての価値しか見出さない経済至上主義とグローバリズムの到達点であるTPPへの参加を睨んだ経済成長戦略が、人間ではコントロールできない核(原子力)や遺伝子組み換え作物、クローン技術などのバイオテクノロジー関連など人間が踏み込んではならない領域に足を踏み入れ、社会をより危険な状態に近づけようともしています。また福島第一原発事故やiPS細胞、STAP細胞にまで触れていて、これらもTPPをとりまく環境と深く関わってきます。本書は「TPPの何が問題か?」が、よくわかる一冊です。

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