『よつばつうしん』と改題して機関紙を発行するようになってから3年がたちました。そこで、3月の広報会議のあと、編集委員会で「つうしん」についての現状認識と、これからへの想いを語り合う機会を持ちました。その議論を踏まえて、あらためて「つうしん」の編集・発行への協力のお願いをしたいと思います。
編集への積極的な関わりを
「つうしん」は関西よつ葉連絡会の機関紙であり、私たちの活動と、それを支える考え方を伝え、共感してくれる人を増やしていくことを発行目的としています。ですから、3年が経過したから基本的な編集方針を変えましょうという性格の媒体ではありません。
しかし、より良い食のあり方を求めて努力を積み重ねていくことは変わらなくても、それを実現していくための課題は、社会の変化に応じて変わっていきます。むしろ、基本方針を変えないためには、社会の変化に柔軟に対応していかなければなりません。会員や生産者のみなさんの力をお借りして、暮らしの現実によりそった編集に努めたいと思っています。
私たちの基本的な考え方をまとめたものに「よつ葉憲章」(8面)があります。これを内部に閉ざすのではなく、会員や生産者との双方向のコミュニケーションの中で、現実にそくして内容を豊富化し、実践へつなげるイメージを固めるために、みなさんの協力をお願いしたいと考えています。一層の積極的な寄稿やご意見、情報提供などをお待ちしています。生産・流通・消費が対等な関係で、言いたいことを言える場として、ともに「つうしん」をつくりあげていきましょう。
食は、他の分野のさまざまな課題と密接に関わっています。私たちだけで解決できることなど小さな事柄にすぎません。ところが現在、私たちは時代を画するほど大きな、さまざまな問題に直面しています。その象徴的な出来事が原発事故による放射能汚染でした。
3月の広報会議(この会議で「つうしん」の
編集についても話し合われています) |
しかし、悲観してばかりはいられません。命よりもカネを優先する、持続不可能なシステムであることをますますあらわにする国家や資本に対抗して、これからも「市場経済中心の社会システムとは異なる生産・流通・消費の新たな関係や仕組みを足元から作り直していくこと」(関西よつ葉連絡会総会議案書)を追求していきます。
そのための「つうしん」を、より分かりやすく、身近なメディアとしていくために、会員さんとの対話・交流の場を持ちたいと考えています。具体的には以下のような案を検討しています。
「助っ人会議」について
『よつばつうしん』の前身、『ひこばえ通信』の時代には、編集に協力してくれる会員さんを募って、「助っ人会議」を運営していました。生産者と消費者の間が「顔の見える関係」であったほうがいいのと同様、編集部と会員さんの間もそうあるべきだとの考えからでした。取材への同行、原稿やイラストをお願いするなどしていたのですが、先述の話し合いで、こうした会員さんとの直接のつながりは持ち続けるべきだという話になりました。今後の会議で具体的なイメージを固めてから、あらためてみなさんに提案したいと考えています。
「読書クラブ」との連携
「読書クラブ」のみなさんには、これまでも書評の執筆をお願いしてきました。また昨年は、お手持ちの書籍から推薦していただき、その書評を書いていただくという試みも行いました。今後は、さらに踏み込んで、書いてくださった方のお顔とお名前が一致するような関係づくりにすすめたらと思っています。
ニュース協力費のお願い
最後になりましたが、4月の初めに「ニュース協力費」別チラシを配布させていただいております(下の囲み記事も参照ください)。毎年のお願いではありますが、大手メディアが政治的・経済的権力の広報機関と化していく中で、『よつばつうしん』は生産・流通・消費が対等な立場で、率直に議論・交流するための独立した場でありたいとの考えからの協力の呼びかけです。よろしくお願いします。
(編集部・下村) |