よつばつうしん
2013年12月号(NO.033)
ひとこと言わせて

飛鳥食品 高宮節子
たたら人の味

 飛鳥食品の歴史は日中国交正常化の後、日本に帰国した中国残留孤児たちから始まります。満州事変後大勢の日本人が旧満州(現中国東北部)へ国策として開拓団などで移住しました。第2次大戦末期、旧ソ連軍の侵攻により日本に引き揚げてくる際、家族と離れ離れになり、中国人の養父母に育てられた日本人の子どもたちも大勢いました。彼らが帰国した際、日本で自立するための職場として飛鳥食品の前身である飛鳥菜館が発足しました。
 彼らは、中国では日本人、日本では中国人と言われ、幾つもの山に突き当たりながらも乗り越えてきました。現在の当社も残留孤児2世3世の女性たちが製造にあたっています。
 飛鳥菜館が飛鳥食品として現在の葛飾区に移転して6年になります。飛鳥菜館から受け継いで作りだす商品は「たたら人の味」と称しています。たたら人とは昔製鉄技術を日本に伝えた渡来人のことです。そして彼らによって伝えられた料理がたたら人の味と呼ばれるようになったのです。たたら製鉄が日本で完成したように、中国東北部の料理を現代の日本で完成させたい、そのような思いで取り組んでおります。
 当社では昔と違い残留孤児たちも明るく力をあわせ力強く生きております。残留孤児とか戦争とか、現在の平和な日本ではあまり耳にする事はない世の中になりましたが、二度と孤児とか戦争とかが現実にならないように願うばかりです。一番の犠牲者たちは女性と子どもですから! そして今の平和を心の底から感謝してまいりたいと思います。

 

下北たより 青森の脱原発トマト農家から
青森県の農林水産業と明るい兆し
汲ンちのく農産・哘(さそう) 清悦

 平均寿命と賃金は全国最下位、飲酒・喫煙率・癌による死亡率は全国トップとマイナスイメージが多い青森県だが、農業は元気だ。
 食料自給率は全国第4位の119%。農業就業人口の平均年齢は北海道の次に若い。2000年から10年間の全国の農業産出額は平均11%減少。プラス成長できたのは4県のみで、青森県はトップで約4%。
 日本の農産物輸出額で青森県が占める割合は、20億円の野菜では長芋が7割弱、81億円の果実ではりんごが8割。水産業も元気で、1210億円の水産物ではホタテ、さば、いかで23%、526億円の水産調整品では乾燥なまこが22%。
 青森県は津軽平野や三本木原台地の広大な農地と、三方を囲む海と中央に抱かれた陸奥湾の豊かな漁場に恵まれている。生産量だけではなく、米、野菜、果実、畜産、水産物が満遍なく生産され、バランスが優れているのも青森県の農林水産業の特徴だ。
 世界自然遺産に登録された白神山地をはじめ、森林面積全国第9位の豊かな森林資源に育まれたきれいな水が、安全・安心で品質の高い農林水産物の生産を支えている。輸出額も全国トップクラスで、それらの外貨獲得が青森県の経済を支える機能を発揮している。
 心が貧しい政治家によって原子力政策が進められ、青森県にも迷惑で危険な施設が押し付けられたが、本来あるべき姿に戻したい。
 米国傀儡政権の安倍内閣が、政府の悪事・不正がネットで暴露され拡散するのを阻止するための特定秘密保護法成立を急いでいる。TPP、原発、消費税、憲法、沖縄など、米国の指示で動いている日本政府だが、間もなく起こる米国の財政破綻までは救済できない。

三本木原台地を潤す奥入瀬渓流
 日本が買わされた130兆円の米国債が紙屑になるのは痛いが、日本も世界も平和に向かうと思うと明るい気持ちになれる。
私自身が青森県の魅力を再認識し、それを皆様に紹介する機会を提供してくださったことに感謝致します。
今回で最後となりました。
関西よつ葉連絡会と会員皆さまの今後の益々の発展とご多幸を祈念致します。

 

編集委員からの一言
 夏前に宮本輝の「にぎやかな天地」を読んで、菌や酵母の働きで元の食材が全く違う風味になる発酵食品の持つ魅力を感じました。なかでも主人公が作っていた糠床を無性に作ってみたくなり、夏に田舎から糠をもらい糠床をつくりました。
 今まで糠床のない環境で育ったので、匂いの変化も味の変化も、これでいいのか?とわからないまま4カ月ほどがたちました。11月になりデパートや旅館などでの食材の偽装が全国的に広がりました。意図的にやった、やっていないといっていますが、コストを抑えて作るにはどこかで無理がおこります。今のうちにとばかりに自白が続くところをみると、このような手段は飲食店の常識だったのでしょう。
 こんなニュースを観ながら、菌の機嫌を見て糠床をかき混ぜ、自分で作ったそれほどおいしくない漬物を、おいしくいただいています。

(ひこばえ・上加世田裕司)

 

INFORMATION
10月〜12月
●秋の会員紹介キャンペーン
500号にチラシが入ります
問い合わせ:各配送センター
12/15(日) 13:30〜15:30
●第188回住まいの勉強室
『建築何でも相談会』
場所:いのうえキッチン
問い合わせ:072-671-2284(井上)

12/8(日) 10:00〜15:00
●1日限りのお店・箕面西宿店
場所:産地直送センター
箕面市西宿2-15-6
問い合わせ:産地直送センター
(072-727-7780)

11/16(土)〜2014/1/17(金)
●映画 森繁久彌映画祭 生誕百年を記念し代表作35本を一挙上映
問い合わせ:シネ・ヌーヴォ
(06-6582-1416)