よつばつうしん
2013年7月号(NO.028)

中井製茶場
新茶・茶摘ツアーに参加
毎日飲むお茶だから

一番摘みの新芽を摘む

 中井さんは28年前、自分の体調不良が農場に散布する農薬が原因だとわかってから、一念発起で無農薬のお茶を育てていらっしゃいます。最初の3年は無収入。それでも、安心して飲めるお茶を消費者に届けるため頑張って無農薬栽培を続けてくださいました。
 最近、畑を始めたのでお茶畑の土がいかにフカフカで良い土なのか(持って帰りたかった!!)、木がとっても元気なことなど、中井さんの愛情が伝わってくる農園でした。心配していた天気もカラリと晴れ(暑すぎたけど)、一番摘みの柔らかい新芽を摘みながら爽やかな空気を楽しみました。
 昼飯が、これまた贅沢によい香りに包まれたお茶畑の横で『よつば水産』の『無投薬うなぎ』の鰻弁当!! うなぎ高騰の昨今、久しく食べていなかったため娘が「鰻ってどんな味やっけ!?」なんて可哀想なセリフ。安物のうなぎにありがちなギトギトな油っぽさがなく、しっかりとした肉厚のうなぎが贅沢にもたっぷり一匹入った豪華なお弁当でした(^o^)v。自然な環境で育てられた本物の味は、力強いですね。高価で手が出なかった『よつばさんの鰻』ですが、記念日の贅沢に注文してみようかと思います。
 午後からは中井さんの製茶工場見学。工程をみせていただきながら、変わっていく茶葉をその度に味見させて貰うことができたのも、生産者見学ならではのこと。よつ葉の体験イベントはそこが魅力です。一通り見学を終えた頃に感じたのは、毎日飲むお茶だからこそ、安全なお茶を飲みたいということ。そして、あれだけの手間暇かけて完成したお茶は、出し殻まで食べなくてはもったいないと思える物でした。
 摘んで帰った茶葉は、天婦羅にしたり、ペーストにしたりしていただきました。とてもおいしかったです。そして、自家製お茶を作ってみました。自分で作ったお茶が飲めるなんて思ってもいませんでした。本当に良い経験をさせていただきました。

(阪神会員・濱崎恭子)

 

読書クラブ会員―わたしのオススメ

『ひろがれひろがれ エコ・ナプキン』
角張光子【著】
2005年08月 地湧社 単行本 105ページ 1050円(税込)
『ライフ』280号でご注文ください(注文番号63319)
推薦&書評:森麻紀子(川西会員/読書クラブ会員)

 いま話題の布ナプキンって、どんなもの?と少しでも思った方には、ぜひ一読していただきたいです。
 エコ・ナプキンは私にとって、まさに魔法のナプキン! エコ・ナプキン普及活動を通じて、新しい出会いと展開が私の人生を大きく変えました。今は、生きているのが楽しい! 女に生まれて良かった!と心から思っています。そして子や孫たちの子宮環境と地球環境を守りたいと切実に願っています。
 エコ・ナプキンの特長は、なんといっても自分が使う物は自分で作るというところ。お金を出せば何でも買える現代において、自分のために針と糸を持つチャンスは、多くの事に気づかせてくれます。縫い上げた後は草木で染めるのですが、染液を作るためにヨモギを摘んだり枇杷の葉を洗ったり、ちぎったりする体験は、心の奥底に眠っていた本能を、呼び覚ますかもしれません。また使い続けるうちに、月の満ち欠けと月経周期が重なってきたり、月経血コントロールができるようになると自分の身体に自信が持て、また私たちは、自然の一部なのだということを再認識できます。身体が変わってくると月経ごとに、あるいは、エコ・ナプキン製作ごとに、新しい氣づきがあるから不思議です。
 生理用としての用途の他に、母乳パットや失禁パット、布おむつとしても使え、蒸れない! かぶれない! かゆくならない! 肌触りが最高! 洗う事が手間に感じないほど身体が喜びますよ!
*森さんが代表を務める「りぼーん」のHP
 http://d.hatena.ne.jp/econaph/

読書クラブ会員―わたしのオススメ

『スローシティ』
〜世界の均質化と闘うイタリアの小さな町〜

島村菜津【著】
2013年3月 光文社 新書 285ページ 882円(税込)
ご紹介のみです(受注はできません)
書評:高木真紀(高槻生協会員) 推薦:本紙編集会議

 「今日はどこに行こう?」1歳と3歳の息子をもつ我が家では、休日のたびに頭を悩ませます。子連れでも過ごしやすい場所のひとつにショッピングモールなどがあり、うちもよくお世話になりますが、どこに行っても同じ店、同じ味、同じ看板。正直何回か足を運ぶと少々うんざりした気分になります。旅行をしても、「これってここじゃなくても買えるよね、食べられるよね」という商品の山。
 今回読んだ『スローシティ〜世界の均質化と闘うイタリアの小さな町〜』という本で、本当に豊かな暮らしというのはこういうことなのかもしれないと思いました。その土地の歴史や風土、自然や特産物を大切にし、さまざまな規定をクリアして初めて認定される「スローシティ」では、暮らしの質と町のアイデンティティが守られています。
 ばたばたと暮らしに追われることをよしとせず、自分たちの町に誇りを持って暮らす人々。手間をかけて作る生ハム、信念をもって続ける個人店、忍耐強くこだわりの味を生み出す飲食店。
 今現在、子育て一色の私は、この本を通じて、こつこつと信念をもって続けられていく町作りと、子育ては通じるものがあると感じました。自然を感じ、季節を感じ、歴史や伝統を取り入れながら手間暇をかけて子育てしていきたいと、理想ではありますが思うきっかけをくれたこの本に感謝したいです。今度のお休みは外で自然と思いっきり遊ぶことにしたいと思います。