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2013年6 月号(NO.027)
よつ葉の年間予約米・お米を通したむすびつき
生産者紹介:キョーワズ珈琲、塩屋、ナチュランド本舗
生産者から:アグロス胡麻郷、グリーンピュアクラブ/山里でくらす農漁村でくらす:くまもと有機の会・飯星幹治
会員から:親子で野外遊び・自主保育「くじらハラッパ」/おたより掲示板・「赤穂ゴミ問題を考える会」より/会員しゃべり場・大切な言葉
よつ葉職員から:摂丹百姓つなぎの会・「福島県有機農業ネットワーク」と交流/2013新人研修参加レポー/《火野山ひろば》夏の火入れのご案内
視点論点:TPPに想う―農の現場から―アグロス胡麻郷・橋本昭
ひとこと言わせて:「原発事故後、今思うこと」叶逞t産直サービス・富田正和/下北たより:「鹿内博青森市長が再選を果たす」(有)みちのく農産・哘清悦/編集委員からの一言





 2004年から取り組み始めた「よつ葉の年間予約米」は、今年で10年目の節目を迎えました。地域での米づくりが成り立っていくために、地域の特色のある米づくりを微力でも応援し、安定した稲作を続けてもらいたいという想いから始まりました。私たちが食べるお米を農家にお願いしてつくってもらい、託された農家は丹精を込めて育て、収穫したお米を一年間届けてもらいます。故郷の親や親戚から送られてくるお米のように、お互いのつながりを身近に感じてもらいたいという取り組みです。

産地ごとに特色ある米づくり

 予約米産地のひとつ、大阪府能勢町にある北摂協同農場では、9年前から同じ能勢町にある、よつ葉の生産農場の能勢農場と、地域循環型の米づくりに一緒に取り組んでいます。
 能勢農場で飼っている牛の牛糞堆肥を、自分の田んぼに撒いて米を作り、稲刈り後の稲わらを能勢農場が回収します。その稲わらを能勢農場の牛の餌にして、また、その牛糞堆肥を田んぼへ返し循環させています。この地域循環型の米づくりは、徐々にその広がりをみせて、今では能勢の地域の米づくりに大きな変化をもたらしました。

おきたま興農者の皆さん

 昔はどこの家でも行われていた、自然の中で循環していく米づくりを目指しています。
 一方、山形県のおきたま興農舎では、20年以上有機肥料での栽培にこだわって米づくりをしてきました。重金属を吸着させない土作りや、除草や虫害対策のためにマガモを使った栽培方法など、地域で協同して取り組み、地域が元気になる米づくりを続けてきました。他の予約米の産地でも、託された農家の責任として、日々米づくりに励んでいます。
 その予約米の産地は、当初、大阪府豊能郡能勢町の「地場のコシヒカリ」と、島根県浜田市弥栄町・やさか共同農場の「無農薬コシヒカリ」の2産地2アイテムでスタートしましたが、現在では、京都府亀岡市と南丹市の「地場のキヌヒカリ」、山形県東置賜郡高畠町・おきたま興農舎の「無農薬コシヒカリ」と「無農薬つや姫」を加えた、3産地5アイテムにまで広がりました。

東北の生産者に励ましのお便り

 予約米をスタートした2004年は、約1000名の会員の方に予約申込みをいただきました。しかし、予定していた生産量をうわまわる注文数に、11月にお届けが始まってから、わずか4カ月間で終了することになりました。予約していただいた方には残念な結果となりましたが、多くの会員の皆さんに、この取り組みが支持されているということは、農家にとって大きな励みとなりました。
 翌年、そんな会員の皆さんの期待に応えようと、新しく予約米の産地として、おきたま興農舎が加わり、やさか共同農場では、地域の農家に呼びかけて生産量を増やすなどの産地の努力もあって、最近では予定通り予約米をお届けできるようになりました。
 しかし、2011年、東北で起こった大震災と原発事故の影響により状況は一変しました。それまで順調だった山形県のおきたま興農舎の予約申込み数が、前年と比べて激減したのです。20年以上有機にこだわり、土作りにこだわり、なによりも食べる人のことを想って無農薬での栽培に取り組んできた、おきたま興農舎にとっては、まったく自分たちの手の及ばない、受け入れがたい出来事でした。
 そして昨年、そんなおきたま興農舎に、会員の方から1通のお便りが届きました。その内容は、「東北支援のためと思って予約米を注文したけど、家族の健康を考えると少しでも不安のあるものを選んでいいのか…」と、ひとりの消費者としての苦悩が綴られていました。そして、「山形への飛散が少なかったこと、このお米の放射能検査が不検出だったことを何度も(家族へ)説明し、自分でも納得して、結局予定通り購入させてもらいました。紆余曲折を経ての購入でしたが、丹精込めて育てているのが伝わってくるおいしいお米。どうもご馳走様でした」と結ばれていました。おきたま興農者の農家にとっては、予約米を通してよつ葉の会員とのつながりを実感できた、なによりも嬉しいお便りでした。
 予約をいただいてから11月のお届けまでは、お米が育つ同じ時間の流れを少しでも感じてもらいたいと、カタログと一緒に配布する「お米通信」や、予約米と一緒に届く「産地からのお便り」で、稲の生長や作業のようすを伝えています。会員からおきたま興農者へ届いた1通のお便りは、その「産地からのお便り」に対しての、会員の方からの励ましのお便りでした。
 「よつ葉の年間予約米」の取り組みは、農家と会員の皆さんとの間を少しでもつないでいきたいという取り組みです。お米を通したちょっとしたむすびつきから、農家と会員の皆さんとのつながりを感じてもらえたらと思います。
 そんなむすびつきを実感してもらえるように、これからも励んでいきます。皆さんも、ぜひこの取り組みにご参加ください。

(よつば農産・横井隆之)

 

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関西よつ葉連絡会 「よつばつうしん」編集部