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2011年9月号(NO.006)
2011秋 よつ葉交流会
生産者紹介―大徳醤油、果実企画 、興農ファーム
生産者紹介―赤石果樹出荷組合 、よつ葉の柑橘生産者が沖縄で交流会
農と暮らす農で暮らす
会員・生産者 料理教室で交流、会員リレーエッセイ♪しゃべり場
北海道産地交流(グリーンピュアクラブ・メロンの黒壁さん)
高畠納豆さんからのお便り、読書クラブ会員−わたしのオススメ
秋の会員紹介キャンペーン、広島のお知り合いをご紹介ください
脱原発全国署名へのご協力ありがとうございました。
岩手現地レポート―復興へ立ち上がる生産者
韓国だより、上関原発建設予定地島民から、編集委員からの一言




今こそ立ち止まってこれからのくらしを考えませんか

 終戦から66年のわが国の歩みは、工業の発展のために農業と漁業を犠牲にし、おしつぶしてきた歴史です。
 たとえば、わが国でいちばん農業に適した地域は大阪から東京にかけての太平洋ベルトゾーンでしたが、いの一番にここの田畑をつぶして工場や住宅にしてしまいました。あるいは、瀬戸内海、大阪湾、伊勢湾、東京湾はいずれも沿岸漁業の活発なところでした。遠浅の海が藻場を作り、魚の産卵場となり、ゆりかごとなり、周辺住民に豊かな魚食を提供していました。にもかかわらず、いの一番にここの遠浅の海を埋めつくして工場街にし、あまつさえ、廃液で海を汚して、漁業をつぶしてきました。
 今回の原発事故はこうした流れの中で起こるべくして起きた事故です。66年前に広島上空で爆発した原爆20個分の放射能がすでにまき散らされました。この期に及んでも、原発は経済発展のための必要悪だと言う人たちがいます。彼らにとっては、人間よりも経済発展の方が大事なようです。
 方向転換のチャンスは二度ありました。
 40年前。それまでの10年に及ぶ高度経済成長は水俣病やイタイイタイ病など各地に公害(食品公害も)をまきちらしました。人々は経済成長に疑問を持ち、科学技術に対しても不信を抱きました。この頃建設の始まった原発に対しても反対運動が起きました。核と人類は共存できないこと、目の前の利益のために未来を売り渡すことはできないことが訴えられました。しかし、政府は聞く耳を持ちませんでした。
 25年前。チェルノブイリ原発が事故を起こしました。これを他山の石として、ドイツは脱原発に大きくカジを切りました。ところが「日本ではあり得ない事故だ」と安全神話をふりかざし、原発反対の声を封じ込めました。それどころか、バブルへとつき進み、大量消費社会を肥大させ、アメリカ型のエネルギー浪費社会を作りました。
 今こそ、立ちどまって、これからのくらしについて考えてみませんか。昔に戻ろうというわけではありません。工業と農・漁業をバランスよくどちらも維持する方法があるはずです。
 ひとつは、地球全体を見渡しても日本ほど農業と漁業に適したところはないという点です。「資源がない国」どころか、農業・漁業は日本が世界に誇るべき資源です。
 たとえば四季がはっきりしていること。水が豊かなこと。春に芽が吹き、夏に育ち、秋に実るから、様々な野菜や果物がしっかりできます。温帯モンスーン地帯でしかもユーラシア大陸の東端にある島国だからこそです。残念ながら、地震が多いことと豊かな自然は表裏の関係にあります。
 たとえば、三陸沖は世界三大漁場のひとつです。南太平洋のチリ沖と北海のノルウェー沿岸と、いずれも寒流と暖流がぶつかりあうところで、魚種が豊富です。それよりも、豊かな漁業を成り立たせたのは、豊かな魚食文化です。とれた魚を全て無駄なく食べて初めて漁業が成り立ちます。ただし、豊かな魚食文化も今や風前の灯火ですが。
 日本の農業と漁業をつぶすことは世界的な損失です。そこまで考えなくとも、かつてのようにごはんを中心として野菜と魚と発酵食品(調味料も含め)の食事にもどせば、食糧自給の問題は一気に解決します。
 もうひとつはまき散らされた放射能のこと。チェルノブイリ事故の時に、よつ葉牛乳の放射線量を計っていただいた今中哲二さん(京大原子炉実験所)に「放射能とどう向き合うか」話していただくことになっています。
 これからのくらしを考えるきっかけに、この交流会がなってほしいと思います。ぜひお誘い合わせの上、ご参加ください。(やさい村・河合左千夫)


全国200名以上の生産者が自慢の食を携えて、大試食会!

◆2011年10月23日(日) 10時〜15時 ★雨天決行 ★会員入場無料
◆神戸国際展示場2号館(神戸コンベンションセンター)
*講演会・座談会・学習会も盛りだくさん! 詳しくは『ライフ』380号と別チラシをご覧ください。