よつばつうしん
2011年7月号(NO.004)

(2)
イム・サンボン

 日本を離れ韓国で東日本大震災の一報を耳にしました。養鶏場の人たちから日本の地震と津波は大丈夫かと聞かれ、初め何のことか分からないまま、大丈夫と答えてしまいました(ごめんなさい)。あとでインターネットで津波の映像や福島原発の事故、『よつばつうしん』などで、事態の大きさを知り愕然としました。
 当初、韓国も連日、震災のニュースを取り上げ、韓国市民の話題になっていましたが、時が経つにつれ、遠い出来事のように感じているみたいです。実感があまりないみたいです。
 反面、僕は千葉に妹と東京に友達がいて、段々恐ろしくなってきました。チェルノブイリ原発事故の時に、よつ葉牛乳は大丈夫かと会員さんに聞かれ、当時よつ葉が正直に牛乳の検査結果を公表したことを思い出しました。
 それから今まで僕自身は原発反対でしたが特に反対運動もせず、どこか他人事のように済ませてきました。これからは、同じ事を繰り返さないように、どうしたら原発が無くなるか考え行動していきたいと思います。今は周りの養鶏場の人たちにできるだけ具体的に日本の状況を知らせることから行動していきます。
 それと韓国も原発を推進していて、今回の原発事故で方向転換するか期待しましたが、さらにこれを契機に原発を中国や他国に売り込むみたいです。要するに金もうけのために一部の犠牲は仕方がない、経済を優先すると言いたいのでしょう。以下韓国の李明博大統領のコメントです。「事故が起きたからといって否定したら、人類が技術面で後退する。飛行機の事故率は低いが(事故になれば)致死率は高い。だからといって飛行機に乗らないだろうか、福島第1原発の事故を、より安全な原発を造る契機とすべき、放棄の方向に向かってはならない」。
 隣の国で大変な事態が起きているにもかかわらず、あまりにも考えのないコメントでしたが書き添えました。韓国政府は原発推進ですがヌンビサンの人たちは震災の支援金を集めて日本に送ったり、原発にも反対しています。


養鶏場の人たち(朝礼の後に)

ゴマの畑の除草をするイムさん

上関原発建設予定地島民から―
周南市議会が議決
原発計画の中止意見書

祝島島民の会・山戸孝


祝島のびわと山戸さん

 5月27日、山口県の周南市議会が臨時議会において山口県に対するある意見書を全会一致で可決しました。上関原発の建設中止を中国電力に申し入れるよう県に求める意見書です。
 意見書では「周南市の一部が上関原発の建設予定地から30キロ圏内に入っていて風向きによっては全市が影響を受けることになる」、「周南市が避難区域になった場合、石油化学コンビナートの工場群が全面停止という事態になる」と述べられ、その上で現状では原発の安全性の確保が困難であるため、県が中国電力に対し上関原発の建設中止を申し入れるよう求めています。同時に「既設の原発の安全審査や事故時の対処法を確立する」、「原発の新設や増設を凍結する」、「原発に代わる新エネルギービジョンを早急に策定する」といった事項を県が国に対して求めることも盛り込まれています。
 上関原発計画の中止を求める公式な意見が山口県内の自治体の議会で議決されたことは、上関原発計画が浮上してから約30年の中で今回が初めてのことです。この動きは上関周辺の自治体にも広がり、各自治体の6月定例議会で建設計画の中止や凍結、国のエネルギー政策の転換を求める意見書案が提案されることになっています。
 祝島では、今年は気温の上昇が遅かったため例年より少し時期が遅れてびわの収穫が始まりました。昨年、一昨年と不作が続く中で今年の収穫量は例年並みになりそうです。
 びわは傷みやすいこともあり、出荷規格外のものもかなりの量が出るのですが、収穫量が増えればそれに応じて企画外のものも増えてしまいます。以前は畑に埋めるなどしていたのですが、最近では島の放牧豚の餌にするなどしているので、ほとんど無駄にならず、次の生産へのいいサイクルができつつあります。


編集編集委員からの一言

 5月に2度三陸地方を訪れた。5月上旬によつ葉スタッフが交代で支援活動に入っている宮城県石巻の高橋徳治商店。中旬には栃木県那須塩原の非電化工房、北那須酪農、そして宮城県名取の仙台商事。
 津波の被害のある場所とそうでない場所ではっきりと町並みが違います。名取の仙台商事は津波で浸水した仙台空港の近く。しかし、空港と仙台商事の間に高速道路が走っており、高速道路が防波堤となりそれより西側は津波の被害を免れたようです。
 会社として大きな被害を受けていましたがスタッフ全員無事で、がんばれる企業ががんばって地元を活気づけていく、そういう意気込みを感じました。
 関東から来る方によく言われるのが、関西と関東では街の雰囲気が違うと。直接震災の影響を受けていないためか(揺れ、停電など)。しかし皆さんご存知のように天災はどこでも起こるもの。その時、再び天災を超える人災が起こらないように働きかけていかないといけないと思います。(ひこばえ・上加世田)


EVENT INFORMATION

7/17(日) 10:00〜14:00
よつ葉の試食即売会&交流会
 場所:OMMビル(大阪市中央区)
 主催:大阪産地直送センター(06-6354-0877)

7/17(日) 10:00〜12:00
第159回 住まいの勉強室
 『結露を止めてマンションリフォーム』
 場所:高槻市立総合市民交流センター
 問い合わせ:072-671-2284(井上)

7/17(日) 13:30〜16:30
荻野晃也先生の原発講演会
 場所:エルおおさか(大阪市中央区)
 主催:電磁波・環境関西の会(0742-41-6980)

7/18(祝) 13:40〜
広瀬隆氏講演 第二弾 希望編
 「原発なくてもエネルギーは大丈夫」
 場所:天王寺区民センターホール
 主催:脱原発政策実現全国ネットワーク・関西ブロック(072-843-1904)

7/23(土)〜
反原発×映画 4作品を連続上映
 映画監督たちは、反原発を映画で表現してきた
 問い合わせ:シネ・ヌーヴォ(06-6582-1416)

8/6(土) 19:00〜21:00
能勢農場の夏祭り
 場所:能勢農場 広場
 問い合わせ:能勢農場(072-734-1797)